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ありてなければ 「無常」の日本精神史 (角川ソフィア文庫)

ありてなければ 「無常」の日本精神史 (角川ソフィア文庫)

ありてなければ 「無常」の日本精神史 (角川ソフィア文庫)

作家
竹内整一
出版社
KADOKAWA/角川学芸出版
発売日
2015-12-25
ISBN
9784044000028
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ありてなければ 「無常」の日本精神史 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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大先生

「ありてなければ(あるけれどないので)」という無常の「はかなさ」の向こう側のあり方を①夢の外へ(極楽浄土など彼岸への憧憬)、②夢の内へ(葉隠の死狂いなど此岸への没入)、③夢と現のあわいへ(徒然草や本書など無常の世に踏みとどまる)、という3タイプに整理して解説した本です。本書を通読しても分かったような分からないような、微妙な読後感でしたが、とにかく、【無常という移ろいゆく儚い世界だということを認識し、それでもなお生き続けることへの前向きな精神を持とう!】ということだと理解しました。儚いからこそ鮮やかなのです

2021/12/10

moonanddai

「遠い遠い祖先からの遺伝的記憶」とされる「無常」。生きている今を夢と感じ、そしてどうする?「夢の外へ」向かうのは「欣求浄土」、「夢の内」に留まる、というかのめりこめば、「一期は夢よただ狂え(閑吟集)」の世界、「夢と現のあわい(間)」に留まろうとするのが「徒然」となる、という…。さてさて、と考えていると、あの「夢で逢えたら」を思い出しました。「夢でもし逢えたら」というあれです。「あなたに逢えるまで(いっそ)眠り続けたい」とすれば「夢の内」に留まるのだろうし、目覚めて夢を楽しむなら「あわい」なのだろうか…W。

2019/12/19

本命@ふまにたす

現代日本における「無常観」を入り口にした、ひとつの日本思想史に関するエッセイ。いわゆる原典にあたるような生の文章を多数引用して論じているのが特徴。

2023/04/29

Fukam

日頃から無常、もののあはれといったワードに関心を持っており、更に理解を深めようと思い手に取った。 和歌や能などを古典を引いて、日本人の無常観を説明している。 自分が気になっていたことを掘り下げて考える足がかりになった。

2016/08/25

よぼ

[自分メモ]以前、和歌における夢の意味を研究していた身としては、すごく目新しいことはないけれど、多ジャンルに渡ってもすっきりきれいにまとめてくれたという印象。

2016/07/08

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