エリーゼのために 忌野清志郎詩集 (角川文庫)
エリーゼのために 忌野清志郎詩集 (角川文庫) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
最近YouTubeで忌野清志郎の2~3の曲を繰り返し聴く。聴いていて思う事は、今いなくて淋しい人間は立川談志と忌野清志郎だと思う。私はこの人の良い客ではなかったが、今にして素晴らしい無二のキャラクターだったと惜しむ。この初期詩集は偽悪的な詩も多いが、吐胸を突かれる真実の言葉や愛の言葉が不意に現れる。私は辛い時に、親友や愛する人と話す度に『君が僕を知ってる』という曲名とその歌詞の一部を思い出さない事はない。思い出しては都度暖められている。君が僕を知ってる喜びを教えてくれたのが、忌野清志郎というのが嬉しい。
2018/03/05
hanchyan@だから お早うの朝はくる
もう、なにもかもが愛おしい。角田光代氏の解説も素晴らしい。♪悪い~予感の~かけらも・な~いさ~~~♪
2018/01/28
ann
国分寺へクルマで行くとき必ず通る「多摩蘭坂」。素敵な住宅街のバス停はまだある。「おはようダーリン」は今読んでも(聴いても)泣ける。カオスのようだった懐かしの立川セントラルはもうない。清志郎さんの目で見た風景の中で暮らしてる自分は昭和のロックがやっぱり好き。手にしてるのは初版本。ご本人のあとがきがイイ!
2015/11/17
ぐうぐう
早いもので、忌野清志郎が逝って、今日で丸5年となる。そんな命日に、清志郎の曲を聴くためにCDをかけるのではなく、あえて清志郎の詞を読むために本を開いてみた。メロディから切り離し、言葉だけと触れてみると、そのシンプルさ、素直さ、優しさに改めて圧倒される。清志郎は、うまく言おうとしていない。そこがいい。「ああ こんな気持ち うまく言えたことがない ない」。だからこそ、その気持ちが伝わってくるのだ。本を閉じると、やがて言葉にメロディが付き、清志郎のあの声が聞こえてきた。
2014/05/02
ちぇけら
飾ったことばなんていらないって、おいら知らなかった。ことば自体が、飾りみたいなもんさ。だけど、ダッセーことばもたまには光輝くから捨てられない。忌野清志郎の使うことばはたまらない。「お月さまのぞいてる 君の口に似てる/キスしておくれよ 窓から」いつまでたっても、もう清志郎は生きていなくて、でもいつまでもことばは生き生きしていて。リズムがあってもなくても、すでにことばはリズムにのって空をとんでいる。いろんな景色を映している。「お前が好きさ おいらはそれしか言えない/ほかの言葉しらない/だけど言葉で何が言える」
2019/05/13
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