ヘンな論文 (角川文庫)
ヘンな論文 (角川文庫) / 感想・レビュー
ehirano1
いやいや読んでビックリしました。どんな奇想天外な研究の話が紹介してあるのかと空想科学読本的なノリで読み始めたのですが、本書自体が「論文」として殆ど成立していることに何より驚かされました。これはこれでどこかに提出すればアクセプトされる可能性があるんじゃないかと思いますよ。
2020/10/17
ehirano1
#学者の研究とは一見どうしようもない「局地戦」の積み重ねである。バカにしてはならない。笑ってもいいけど。#研究は未来を予見する表現だ。#当たり前から疑ってしらみつぶしに実験していくのが科学者なのである。#多くの人は結論だけを知りたがる。しかし、研究で大事なのは他の可能性を削っていく作業なのである。#プロセスも結果である。#現象は「ボケ」、科学は「ツッコミ」。
2021/04/12
ゆいまある
芸人でもある著者が、笑いと日本語について研究する内、変な論文収集にハマり集めたコレクションの一部。カップルは何メートル起きに座るか研究は飲食店のテーブルの配置などに重要、など実は重要データだったりして面白い。論文の著者にも当たっており、論文ではなく実は研究者というヒトに興味があると思わせる構成。これは著者の祖父への思いが背景にあるようだ。そんな中にあって、どうしてブラジャーと揺れの研究にここまで興奮するのか。盛って書いてるにしても興奮し過ぎである。最近のブラの技術凄いんやぞ。クールに感心しろ。
2022/09/19
ehirano1
五本目の「コーヒーカップの音の科学」は唸らせられました。これは凄いです。研究結果は教育雑誌へ投稿され受理されていますが、一般科学雑誌にも投稿できるレベルにあると思いました。
2021/11/29
ehirano1
四本目のあくびはなぜうつる?は結構面白いですね。種を跨いで研究(?)が行われているのには驚きました。うつる現象が物質的に少しでも証明されることを期待しました。ん?これが何の役に立つかって?科学者は役に立つ立たないでといったことには興味がないのですよ。しかし、自閉症や統合失調症(これらの疾患ではあくびがうつり難いそうです)の詳細が解明されることに繋がるかもしれませんし、もしそうであればその治療法や治療薬への道が開けるかもしれませんよ。
2022/07/27
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