宗教と生命 激動する世界と宗教
宗教と生命 激動する世界と宗教 / 感想・レビュー
白義
連続シンポジウム記録の第三巻だが、前二巻と比べると内容にまとまりがなくて、印象がぼやけている。シンギュラリティと生命科学という、宗教とも密接に絡み合うテーマのはずだが、どちらも現時点であまり先まで語るとSFになってしまうので、衒学的に迫るのがいまいち向いていないのだろう。AIがまだ価値や意味を扱えないという点は重要な指摘だが宗教と絡めて興味深いところも薄く、こればかりは本職の宗教者をゲストに呼んだほうが良かったのかもしれない。テーマに比べて内容が噛み合っていないが、パラパラ読んでそこそこ程度には楽しい内容
2018/12/28
gtn
佐藤優氏がさまざまな本で主張する「愚行権」とは、憲法第十三条で謳われている「幸福追求権」の異名と知り、しめしめと思う。妻に再三禁酒を強要されているが、憲法違反だと反論してみよう。
2019/07/14
mintia
たしかに、遺伝子組み換え食品は嫌だが山中先生のiPS細胞には期待をしてしまう。また、人体実験と臓器移植が似ているという指摘には驚いた。極論すると臓器移植は金持ちのためで、健康格差についても考えてみたくなった。
2020/02/05
紫羊
松岡正剛と佐藤優に惹かれて読んだ。今となっては記憶が曖昧ではあるが、知的好奇心を刺激され楽しく読んだことは確か。
2018/10/19
猿田康二
シンポジウム「激動する世界と宗教」の3回目を書籍化したのが本書である。「宗教と生命」というテーマから少々離れてしまった感が否めない。それだけ、4時間程度のシンポジウムでこの二つのテーマを繋げる難しさが証明されたという事だろう。AI、生命操作、シンギュラリティ(人間の思考をAIが超える技術的特異点)などの言葉が飛び交い、フリードマン著「遅れてくれてありがとう」でも話題になっていたが、「ネットの中に神はいるのか?」も議論に上がっていた。このテーマで語ろうとする志は大いに評価するが、報告会になってしまって残念。
2018/12/22
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