千夜千冊エディション 感ビジネス (角川ソフィア文庫)
千夜千冊エディション 感ビジネス (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー
KAZOO
松岡さん8冊目はおもに経済・ビジネス関連の書物を集めたようです。最初の章はジョブスやビル・ゲイツなど最近の変革の影響などを、次は確率論的な動向をあつかったものです。3章めは日本人と企業との関連を描いたもので、最後は消費と社会の間ということをあつかった書物について論じられています。私はやはりなじみがあるのは最後の二つでかなり読んだものもあって松岡さんの書評の方法が参考になりました。
2019/03/22
藤月はな(灯れ松明の火)
知のビジネス書を当時の社会時事への意見を込めながら紹介。実は私にとってビジネス書はまだまだ、馴染みが浅い分野である。しかし、松岡氏は本の要点を分かりやすく、伝えているので読みたい欲が湧いてくるのである。一方で「ぼくはビル・ゲイツもマイクロソフトも、実は嫌いなのである」など、チクリと所感を言うのが中々、痛快だ。『右脳思考』、『世界のエリートはなぜ、「美意識」を鍛えるのか』など、昨今、取り上げられる、左脳だけでなく、右脳もバランスよく、使う事の重要性を『もう、きみには頼まない』の紹介で突いている先見性が凄い。
2019/05/26
阿部義彦
今回俎上に載せるのはビジネス書。私が一番縁のない本なのですが、なかなか読ませます。そこは一筋縄ではいかない松岡正剛さん、良いから取り上げた本もありますが、他山の石として、内心 ケッとして取り上げた本もありますよ。かなり悪態をついた挙句、最後に「いや、もっとはっきり言った方がいいだろうね。ぼくはビル・ゲイツもマイクロソフトも、実は嫌いなのである。」いいねえ。特にコンサルはイカサマと同義語であると喝破します。「こんなべらぼうな433項目のスキルを持つリーダーってどんな怪物なのか、顔を一度は見たいものだ。」
2019/03/18
Akito Yoshiue
ビジネスに関する分野は一番苦手なので、紹介されている本の中では一冊しか読んでいなかった。何冊か興味をひかれたので読んでみたい。
2019/03/13
Gokkey
セイゴオ氏がビジネス書を斬るとこういう切り口になるのか。なぜ日本人にドラッカーが受けるのか…社会〰️会社〰️個人の生態学を見事に描き出しているからだと、なるほど。もはや書評という体の評論というか、自らの意見を本に言わせている感すらある。文体含めてアクが強いので、好き嫌いハッキリ分かれそうだが、氏の視点から得られる新たな気付きと知見は決して少なくない。今後石田梅岩と正力松太郎は深堀したい。
2023/11/10
感想・レビューをもっと見る