稲生物怪録 (角川ソフィア文庫)
稲生物怪録 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー
榊原 香織
何なんだこれは 1749年、広島県山間部の三次、稲生家に1か月にわたってありとあらゆる妖怪が出る。 今なら統合失調症扱いだけど、平田篤胤が、これは本物だ、なんて太鼓判(彼は変わってるから)。 京極夏彦が現代語に翻訳。巻末、Peter Bernardの英語解説おまけつき。 現場、三次の妖怪ミュージアムにて購入。
2021/05/23
鱒子
以前から読みたかったけれど手に入らなかった「稲生物怪録」が角川ソフィア文庫で出版されるとは!ありがたやありがたや。「三次実録物語」と「稲生物怪録」の細かな点が一致しなかったり、巻物の文章と絵が微妙に違う点は多々あります。しかしストーリーにワクワクし、伸びやかな妖怪の絵に見惚れてしまいます。絶賛です。めっちゃおもしろい!!
2019/10/12
がらくたどん
『もののけdiary』という絵本を読みながら。収録は堀田家版「稲生物怪録絵巻」・稲生武太夫(幼名平太郎)による「三次実録物語」の現代語訳(京極)・同僚の柏正甫による「稲生物怪録」の現代語訳(東)。堀田本の平太郎君はキリっと美男子。個人的にはボンヤリ顔の「稲生家妖怪傳巻物」の平太郎の方が好みなのだが(ちくま新書で会えます https://bookmeter.com/books/18605959) 堀田本は記録の最初から最後までがキッチリ絵巻として保存されているのが凄い。実話系怪談の魅力が見える・・かも♪
2024/07/03
coolgang1957
へ〜、割と有名な話やったんですね。京極夏彦センセのフィクションかと勘違いしてました。江戸や明治時代も現代もいろんな有名な作家が題材にしてるのも全っ然知りませんでした🤔絵巻では、妖怪の赤ちゃんの目が可愛くて笑った😄し、平太郎が肝が据わってて怪異にも驚かずに、何事もなくすやすや寝てしまうのも笑った😅 いや面白い本です。ヒバゴンの山も近在なのできっと妖怪に好かれた地やったんでしょう。ヒバゴンは、山本五郎左衛門に置いて行かれた妖怪やったのかも😆
2021/01/21
なつ
武家の息子である平太郎が、肝試しをきっかけに妖怪に遭遇するなど奇怪な現象にあう。怪異譚ではあるけど平太郎の性格もあり、展開は恐怖しながらもどこかコミカル。何が起きても寝ることに帰結する彼には感服。鈍感なのか肝が据わっているのか・・・ 妖怪達もどこか憎めなくてユーモラスです。絵巻物も眺めて楽しい。
2021/01/23
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