日本の最終講義
日本の最終講義 / 感想・レビュー
trazom
日本を代表する23人の知の巨人たちの「最終講義」を集めた一冊。最終講義は各先生の個性が出るから面白い。只管自分の業績を自慢する人、研究内容を専門的に深く紹介するだけの人、研究分野を包括的に語る人、これからの人たちへの思いを述べる人など、この23編の最終講義もそうやって分類できる。私は、他領域や次世代の研究者への開かれたメッセージが語られる桑原武夫先生、遠山啓先生の講義に惹かれる。網野善彦先生の大きな歴史観にも感銘を受ける。また、阿部勤也先生が自画像という意外なテーマを通じて思いを語っておられるのにも脱帽。
2020/05/20
元よしだ
図書館で借りれてラッキー~~ 宇野弘蔵「利子論」 遠山啓「数学の未来像」 読みました~~
2022/01/04
やまやま
trazomさんの感想に近いところも多いのですが、若干補足させていただきます。遠山氏が言及されたクレバー亡国論、ワイズな人物を求むを懐かしく拝見しました。女性は鶴見和子氏一人なのを寂しく思い、もう少し時代が下ってもよいから、例えば固体物理の米沢富美子氏やリスク学の中西準子氏など、理系の女性が入ると良かったなと感じます。大先生の何人かは自分史が強すぎて、私すごいんですよ感を強迫されお腹一杯になってしまった講義も結構多く、全部が読みやすいわけではないですが、網野氏や芦原氏、また阿部氏の講義等は納得度高いです。
2020/06/07
meiji
素晴らしいの一言です。考えるというのは本当に大事なことだなと思い起こさせてくれます。
2021/05/21
my
人生を畳む時に人が何を言うのかを詰め込んでいて重い
2022/01/24
感想・レビューをもっと見る