読書と人生 (角川ソフィア文庫)
読書と人生 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
学校を卒業したばかりの秀才が先生になって講義をするととかく講義がむつかしくなりやすい(23頁)。学問の研究は絶対自由でありたい(49頁)。自分は田舎の独り子でなんの苦しみもなく暢気に育てられた方である(76頁)。 頭のよい人は、あまりに多く頭の力を過信する恐れがある(93頁)。頭がいいと思い利口だと思う人は先生にはなれても科学者にはなれない(96頁)。
2021/12/16
Tenouji
寺田寅彦は、いい。たまに読むと、デトックスされる感覚がある。あ、思考の垢のデトックスねw。読後、言葉と心の関係が、なめらかになるんです。
2021/06/19
surucucu
科学に志す人へ、科学者とあたま、レーリー卿などの科学関連の話が興味深く読めた。寺田寅彦が人の歌集を評した本文よりも、巻末の角川源義氏による寺田寅彦への解説のほうがおもしろかった。丸善と三越、一つの思考実験も考えさせられることが多く面白かったが、岩波の随筆集と被ってしまったのでちょっぴり損した気分。買い揃えるならどちらかにしないといけないか
2021/02/28
ロデタ
図書館本。『科学歳時記』に続きこれも読んでみた。『読書の今昔』、『科学者とあたま』『アインシュタインの教育観』、『丸善と三越』が良かった。古さはあまり感じない。
2022/09/03
エムパンダ
寺田寅彦初読。大正~昭和初期の随筆集ながら、令和の現代でも色褪せない論ばかり。最近徒然草を読んだので、「『徒然草』の鑑賞」はおもしろく読めた。読書論・人生論の他に科学についての考察、句集の評論など29篇入り、1950年刊行本を底本にして字体等を読みやすく令和2年に出版されている。他の随筆集にも触れてみたい。
2021/04/02
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