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最期の声 ドキュメント災害関連死

最期の声 ドキュメント災害関連死

最期の声 ドキュメント災害関連死

作家
山川徹
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-02-16
ISBN
9784044006303
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最期の声 ドキュメント災害関連死 / 感想・レビュー

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のっち♬

災害関連死を巡る制度変遷、検証と活用の実情を扱ったルポ。生活再建用の災害弔慰金が主軸で審査の自治体間のムラ、自殺や過労や衰弱死の泣き寝入りからの逆転例、現場の声は備えの一環として有用。ここまで通るのかと驚くと同時に複雑な気分を抱く読者はいると思う。災害はすべて性格が違う。「多様」「関連」というキリがない概念に加え、専門省庁・備蓄・災害支援能団体・市民社会保護の理念等で後進国な現状からして国は自治体を積極的に主導し円滑な仕組みを構築する必要がある。申請主義と自己責任論に埋もれた千差万別な死の検証は重要な声。

2023/09/13

ばんだねいっぺい

「災害関連死」の事例ひとつひとつ。 どれをとっても辛く苦しい。被災者に寄り添うことは、もちろんだが、支援者がよりよい支援をするためには、支援体制に「余裕」が必要だと感じた。具体的には、専門的知見のある人物がたくさんいること。また、そして、申請者も支援者を理解できるようなコミニュケーションの回路も構築できたらなぁと思った。

2022/04/16

takao

ふむ

2023/06/30

お抹茶

災害弔慰金の不認定問題や避難所の雑魚寝問題を取材。「関連死」という考え方にはこの本を読むまで気づかなかった。亡くなったのは本人でも家族の責任でもないが,自分を責める遺族はたくさんいる。自死も災害関連死に含まれ,災害関連死の認定が一つの区切りにもなる。東日本大震災では,窓口での門前払いや認定を委託された県の不認定数が異常に多いなどの問題があった。イタリアの避難所には家族別の大型テントやコンテナ式トイレがあり,地域コミュニティをできるだけ早く元に戻す市民社会保護の考え方がある。

2022/03/05

chuji

久喜市立中央図書館の本。2022年2月初版。書き下ろし。ノンフィクションは現実を突きつけられるから重い。『…災害が被災者に与えるダメージは千差万別である。五000人の災害関連死には、五000通りの死へのプロセスがある。』それには五000通りの対応をしなければならないのだ。人生の後半を迎えているオイラはポックリ逝きたいなぁ~と思った。

2022/03/05

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