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妖怪文化入門 (角川ソフィア文庫)

妖怪文化入門 (角川ソフィア文庫)

妖怪文化入門 (角川ソフィア文庫)

作家
小松和彦
中川学
出版社
KADOKAWA
発売日
2012-06-22
ISBN
9784044083038
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妖怪文化入門 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー

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yamatoshiuruhashi

読友さんのレビューで知った本。「妖怪」と言う概念は、①不可解、不可知の現象、②人智を超えた超自然的な存在、③絵や石、像など造形化たされたこで認識されるもの、の三つの「意味領域」にて存在する。なんて言う序章から、痺れちゃいました。妖怪なんてものを真面目に捉える態度。飽くまで生真面目に、フィールドワークを踏まえて論じらている本書に、水木しげる、京極夏彦なんて名前も出てくる。こんなワクワク感はちょっと他にはありませんね。私の本棚の宝物、柳田國男、折口信夫大先生と水木しげる先生は相並ぶ巨頭だったのですね。最高。

2019/05/31

優希

妖怪の入門には最適なのかもしれませんが、それでもちょっとわかりにくかったです。かつてから日本人は怪異や迷信と共に歩んできた歴史があるので、何故それらが続いてきたのか考えずにはいられませんでした。絵画や物語に何故異形のものが存在しているのか興味深く追及しています。日本独特とも言える妖怪は、先人の想像力と不思議な自然現象、霊の力を信じたからこそ生まれてきたものなのかもしれませんね。

2014/07/24

テツ

妖怪の定義。妖怪の発生。小学生が自由研究の題材として読むにはちょっと難易度が高いかもしれない。森羅万象の大いなる力に人格を見出し擬人化し生まれた妖怪もいれば、描かれた絵が先行しキャラクターとして誕生した妖怪もいる。夜になっても明るく闇が駆逐されつつある現代にだって、新たに生まれる妖怪(怪異や都市伝説も含めつつ)だって存在する。人間が存在する限り、人間が想像力をもって世界を見つめ、何の意味もない部分に人格を幻視する限り妖怪が絶滅することはない。

2019/08/04

ゆきこ

妖怪文化の歴史、妖怪の定義、これまでの妖怪研究の成果と問題点などなど、幅広い範囲で妖怪文化を解説している一冊です。参考文献もたくさん紹介されていて、まさに「入門」に最適な内容でした。著者の妖怪研究に対する熱意がすごく伝わってきました。「異人・生贄」「境界」の分野が特に興味深く、もっと勉強したいと思いました。

2018/03/31

翡翠

なかなかに読みにくい本でした。民俗学における妖怪の定義や今までに発表された論文等、妖怪を学術的に研究した歴史の説明です。河童や天狗等、ある特定の妖怪に関する記述もあり、妖怪好きの方には興味が尽きない内容。参考文献も豊富。ゆるーく妖怪を楽しみたい人には不向きかな。

2022/02/25

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