与謝野晶子の源氏物語 中 六条院の四季 (角川ソフィア文庫)
与謝野晶子の源氏物語 中 六条院の四季 (角川ソフィア文庫) / 感想・レビュー
花乃雪音
「藤袴」から「総角」まで収録。上巻では光源氏の栄華を描き中巻では喪失と死を描いている。そして話は光源氏の子、薫へ主役が交代する。上巻を読んでいた時も思ったがあっさりとした表現という印象が否めない。
2021/10/22
chieeee-
主要人物がどんどんと亡くなっていく巻です。正直次々に人が亡くなるので、途中から着いていけてないです…。若い頃の源氏物語の方が読んでいるのは楽ですが、人の嫌な所などはこちらの方がよく描かれています。ただ、私の場合は、読んでいてもなかなか頭に入ってこずに苦労しました。
2022/11/05
Rika
どうしても至高の谷崎潤一郎訳と比べてしまいます。全54帖のうち最も好きなのは、紫の上が亡くなる「御法(みのり)」と、残された源氏を描いた「まぼろし」ですが、与謝野晶子訳では思いのほかあっさり描かれていて、物足りなく感じました。谷崎潤一郎訳では、源氏と紫の上の心情が溢れるように伝わってきて、思わず泣きそうになったけれど、今回はそういうこともありませんでした。日本語のたおやかな美しさという点では、谷崎潤一郎訳のほうが数段上だと思います。読みにくくても、難しくても、私は谷崎潤一郎訳が好きです。付箋188枚。
2014/12/10
kyouikufs
主人公が交代します。というより、源氏物語は語り手が頻繁に変わるので、読み手によって、感じ方が全く違うのでしょう。源氏が死に、王朝の雰囲気が変わります。もちろん地味になっているように見えますが、心理描写は、源氏時代にも劣りません。
2013/11/23
hachiro86
前半の絢爛が、後半の落ち着きに収束していく
2008/07/20
感想・レビューをもっと見る