歌の降る惑星 (角川スニーカー文庫 20-1 センチメンタル・センシティヴ・)
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歌の降る惑星 (角川スニーカー文庫 20-1 センチメンタル・センシティヴ・) / 感想・レビュー
寒上ぺそぎん
幾つもの時を重ねてもなお、琴線に触れる作品。まさに名作。超能力者ものという事で、マキャフリイのペガサス・シリーズに似た雰囲気も時折見られる(影響を受けた作品かな?)――というのは、今だから思う事(笑)。 特筆すべきは、「敵」のいない物語、という点だろうか。謎の中心に居るあの人も、嫌ーなあの人も、手柄の事しか考えてなさそうなその人も、皆、ただ、一人の人間なのだ……と、文字の旋律は歌い上げる。再読のたびにこのシーンは胸に響きます。 や。シリーズ二作のみで立ち消えたのが惜しまれますなぁ。
2011/07/11
空蝉
二十年ぶりくらいに再読。インターネット様々。テンションが高くてスピード感重視だけど、ほろりとくる展開は作者の真骨頂。文章が若いのも、また良。しかし、伏線があるのにシリーズ打ち切られてるのが辛い! 続きが読みたいんですよ! 角川書店さん!
2010/05/08
寒上ぺそぎん
超能力娘ッ子コンビもの、ということでダーティペア系? と思う向きもあろうがさにあらず。ティーンズ向け作品(今で言う所のラノベ)とはいうものの、作者が目指した、読者の心になにがしかのものを残す仕上がりの作品です。話のとっかかりである、AIの女性研究者の不審な挙動、その時地球を訪れようとしていたあるもの、そして、とある歌……一見関係ないそれぞれが繋がった時、壮大な時の輪が閉じて、タイトルへ繋がっていくあたりが圧巻。
2012/01/01
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