うたかたの楽園 (角川スニーカー文庫 20-2 センチメンタル・センシティヴ・シリーズ)
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うたかたの楽園 (角川スニーカー文庫 20-2 センチメンタル・センシティヴ・シリーズ) / 感想・レビュー
寒上ぺそぎん
一般人よりほんの少し繊細(センシティヴ)にできているだけの、それ故に能力者(センシティヴ)として在る17歳の女の子ナツノの物語。前作同様さらりと書いてあるが、この作品の背景として描かれている、能力者(センシティヴ)への一般人のエゴ丸出しの対し方がひどくリアルに感じられる。それを踏まえた上で、最強クラスの能力をアクシデントで失ってもなお、マックスを守ろうとするナツノの姿にホロリとくる。どれだけ頑張ろうとも評価一つされるわけでもない、オトナというものに自分がなってしまったからこそ。
2012/01/01
寒上ぺそぎん
★★★★★[5/5]
2011/07/13
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