嘘は罪(下) (角川文庫 く 2-23)
嘘は罪(下) (角川文庫 く 2-23) / 感想・レビュー
くたくた
下巻に入り、一瞬ハードボイルド路線か?風間センセかっこいー!となったがそれほどでもなかった。結局の主題は「嘘の歌」は歌えないということ。薫サンが自分が書きたいもの(だけ)を書きたいのだ、という思いを託したものか。しかしボイストレーニングは必要だし、歌いたくとも音痴では駄目なように、文章を世に出すのだって、世が認める水準で出す必要はあるわけで。良いところもある作品だと思う反面、薫サンの作家としてのあり方が作品を裏切っているような気がする。それが一番厳しい道なんだという風間のセリフを薫サンに捧げたい。
2022/07/02
RIN
風間先生の再生の物語風に始まった上巻は興味深かったけれど、下巻はいきなり失速しちゃった感じ。もとより、「東京サーガ」という長い長い物語のスピンオフとしての位置づけのようだから、シリーズ通しての読者には興味深いかも。ただ、一見さんには、諸々の懊悩がかなり鬱陶しいかと。
2011/11/13
ルカ
シリ-ズものだったようですが、他作品は未読。 同じような説明が何度もありくどく感じてしまうところが有りました。主人公の風間はあまり好きになれなかった。忍や黒須は好きです。
2014/06/01
kaizen@名古屋de朝活読書会
東京サーガという音楽関係者の物語。 栗本薫も音楽活動をしているせいか, 妙にバンドの裏側に詳しい。 新宿界隈の裏社会の話も現実味が半端無い。 それ以外の話題には触れたくないが, 栗本薫の本領発揮なのだろう。 裏があるから表があるのだということが分かる。
2011/11/13
tegege
最後のやくざとのエピソードが物足りない終わり方。奔放にストーリーの赴くまま書いた感じ。
2011/08/29
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