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さびしいまる、くるしいまる。 (角川文庫 な 34-11)

さびしいまる、くるしいまる。 (角川文庫 な 34-11)

さびしいまる、くるしいまる。 (角川文庫 な 34-11)

作家
中村うさぎ
出版社
KADOKAWA
発売日
2006-02-01
ISBN
9784044125264
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さびしいまる、くるしいまる。 (角川文庫 な 34-11) / 感想・レビュー

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ミカママ

読む前からイヤぁな予感はしてた。まさにわたしの心情の闇をグサグサと突いてくる内容。若く美しい男は、我が身のコンプレックスを埋める道具。ブランド物のバッグを買うのと同じだ。男に一等賞を取らせたい、そのためには身を削って書いた文章の代償(出版社から前借りしてまで)を男に全部注ぎ込む。その愚かさは本人が一番わかっているのだが、破滅するまで終われないという自覚もある。そして衝撃のラスト。途中でうんざりしたあなたも、きちんと最後まで読んで欲しい。

2020/09/11

purintabetainoo

同じ体験者ではないのに、何故か深く感情移入してしまう苦しさや寂しさがありました。 それは自分を知ろうと内面を探り苦しむ姿に感情移入したのかもしれない。心で繋がっている旦那さん、人気作家という地位と仕事、羨ましいような環境なのに自分で築きあげてきたものを破滅へ追い込むような行動をとってしまう。そして破滅的な行動と自己分析を繰り返してる。まったく別の性格だし中村うさぎのような才能を持っている訳ではないのに、生きづらさを感じるところに「わたしも同じ」と錯覚してしまった。そしてあとがきの衝撃。大好きな本です。

2017/02/03

考え過ぎじゃないかと思えるくらいの自己完結っぷり、いい味だなぁ、と。作者本人は自らを「面倒臭い女」と言っているが、ある意味かわいらしい女性なんじゃないかと思った。『身を削り魂を削って得た「金」は、もはや我々の「血肉」なのだ。』これには納得。なんといっても真骨頂は文庫版あとがき。なるほど、これが落とし前ってやつだな。

2013/03/13

あさひ.a

文庫版あとがきが究極のオチになってる。結局誰も幸せになれなかったうえに、影響力故さらに不幸に巻き込まれた人もいたことに驚愕である。

2017/10/05

hikarunoir

身近では「無茶な割に微妙」との向きが多いけど、ネタ作りでも己の業とここまで向き合うとは意外。共感は無理だが、多少身につまされる。

2016/05/16

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