トリニティ・ブラッドRage Against the Moo (角川スニーカー文庫 84-12)
トリニティ・ブラッドRage Against the Moo (角川スニーカー文庫 84-12) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
『R・A・M』シリーズの第2弾。4話の短編が挿入されているが、なんといっても、『OVERCOUNT(オーヴァーカウント)』が1番であります。薔薇十字団(ロ-ゼン・クロイツ・オルデン)のイザーク・ケンプファーがいぶし銀のカッコ良さ。悪役が、こんなにカッコ良くていいものだろうが? と疑問に感じるくらいの渋さをかもし出している。あそこでトドメを刺せないアベル君の優しさ?甘さ?? は、彼の過去に起因しているらしいが、それが何なのか、この時点では分らない。
2015/12/23
藤月はな(灯れ松明の火)
贖罪として人を殺さないことを誓い、復讐という楽さも選択せず、悔恨に打ちひしがれるアベルの葛藤が辛いです。優しいアベルがクルースニクを100%にしないのが自我を最後まで保つためなら絶望の疵も深くなることや愛する者にとどめを刺されたユーグの虚無に彼らへ希望があらんことを祈りたくなります。その分、Axの皆がアベルのことを大事に想っているという事実に本当に救われますが。特にトレスはいい人というイメージで好感度がアップ中です^^そして「綺麗」というイメージが強いトータス柴本さんのコミカルな絵に吃驚します(笑)
2013/04/01
かや
囚人なのに神父なレオン、ワイルドというか、なかなかにハチャメチャで好きです。冷徹なトレスが結構アベルを気にかけてる感じも好き。ノエルの想いが切なくて良かったな。凄く好きになったのに残念です。カテリーナさんといいノエルといい、トリ・ブラの女性ってかっこいい。陣吸血鬼の種類に“妖精”がいるなんて驚き。アベルと“クルースニク02”の謎についても深まった感じかな。薔薇十字騎士団とどういう関係があるのか気になる。外伝でのユーグは切なかったなぁ。
2014/03/23
みとん
久々のシリーズ再読をしているのですが、最近忙しかったり他の本を読んでたりで、前刊からだいぶ経ってしまいました。今回は短編ではありますが、事件に関連性が。『NEVERLAND』では、羽のある子どもたちにレオン(ケイトから「近寄ると妊娠する」と言われてるコードネーム・ダンディライオン)とアベルが対峙し、『SILENT NOISE』では引退して半年のミストレスことノエルとアベルが建物連続倒壊事件を調査し、『OVERCOUNT』では二つの事件の決着を。『SLING BLADE』はユーグ主人公の外伝の続編。
2016/03/27
よねはら
騎士団との戦いが激化してるんですが、レオンさんが良い感じにコメディ要素を出してくれて雰囲気にメリハリがありますね。最後の挿絵にあったユーグ人形も可愛くて和んだんですが、トレス君のバッサリ友達否定がこれまた不穏…【再読】
2012/08/26
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