トリニティ・ブラッド―Rage against the moons3 (角川スニーカー文庫 84-13)
トリニティ・ブラッド―Rage against the moons3 (角川スニーカー文庫 84-13)
- 作家
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2002-08-01
- ISBN
- 9784044184087
トリニティ・ブラッド―Rage against the moons3 (角川スニーカー文庫 84-13) / 感想・レビュー
ヴェルナーの日記
RAMシリーズの第3弾。自分的には、なんといっても『KNOW FAITH(ノウ・フェイス)』が1番であります。Ax派遣執行官“ヴァーツラフ・ハヴェル”さんは、渋い!いぶし銀のカッコ良さ!! 己が信念に生き、己の信念のとともに殉じて逝く。まさに孤高の人であります。彼の発した最後の言葉。『神は確かに存在します。ただし、それは現実でもない。理想(ゆめ)でもない―― それは、理想と現実を埋めようとする、人の意志そのものだ!』と、この一言にシビレましたです。もっと彼の活躍を見たかった…… エィメン―― です。
2016/03/16
藤月はな(灯れ松明の火)
弱き民を想うが故に権力を振りかざす教会へ反旗を翻したヴァーツラフ。信仰=真理を知るも「神はいない」と絶望し、現実に抗うためにユダになった彼が、アベルの言葉により「神は理想と現実を埋めようとする人間の意志に存在する」と叫んだ場面で涙が止まらなくなりました。貴方のその想いがアレッサンドロに受け継がれ、叶わんことを。義弟を権力の贄とした罪業に苦しみ、一人でしか悼む涙を流せないカテリーナにも救いの光がありますように。ユーグがローデンバーグと出逢ったことで虚無は軽くはなったけどトレスとの決別がほろ苦いです。
2013/04/06
よねはら
ハヴェルの言葉に泣かされてしまいました。弱いものは強いものの食い物になり、正直者が馬鹿を見てしまう世の中においてそれでも志を捨てずにいられるかどうか。神は自らの内にいるという使い古された言葉がズシンときました。あと、何だかんだでユーグを生きたまま連れ帰ろうとするトレス君は優しいですね【再読】
2012/09/05
ゆき
信仰を知るもの、主を、神を、信じるからこそハヴェルは立つ。なんで悲しいのでしょうね。死を悼む自由をも持たない人々のお話でした。外伝はユーグくん!!きになる!!しかし、4巻目を失った私には読めないのです。無念
2016/06/21
かや
ヴァーツラフの思いと言葉に涙が。弱者が強者に食われるのは仕方のないことなのか?弱い者は信仰すら許されないのか?迷いの中でヴァーツラフが見つけた神はアレッサンドロに受け継がれて行って欲しいです。カテリーナの弟を思う気持ちが苦しい。いつかカテリーナの思いもアレッサンドロに伝わって欲しいな。辛い展開の中でどこまでもAxの仲間を信じようとするアベルにほっとする。あと、ブラザー・フィリポとレオンの対決場面結構好きです。外伝ではユーグに協力者が。でも、トレスとの戦いは辛かったな。
2014/03/29
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