円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫)
円環少女 (2) 煉獄の虚神(上) (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
まりも
1巻は物語の設定、世界観が特殊だっただけに説明が多く読みにくさもあったけど2巻は大分マシになった。今回はラスボス級の存在グレン・アザレイ登場回。浅利ケイツという小物魔導師はなんか嫌いになれないキャラでした。女の子として守られるのではなく魔導師としての誇りに生きようとするメイゼルと普通の少女としての幸せを願う仁。二人の願いが衝突しメイゼルが大きな決断をしたわけですがグレンとの戦いはどうなるのか次巻が気になりますね。
2014/08/08
fukumasagami
「あたしは何のためにこの世界にいるの?何のために生きてるの?せんせはあたしが長生きしたらそれで満足かもしれないけど、魔法使いにはこんなの生きてるなんて言えないのよ!」 だが、それでもつらくてたまらない。この異世界人の少女の前で、彼はどこか、地獄と呼ばれる世界のおとな代表のつもりだったのだから。だがこの瞬間、メイゼルがその火傷した手につかんでいるのは《しあわせな子ども時代》などではない。 今、少女の栗色の瞳に映る世界は、きっと《地獄》だ。
2024/03/31
ツバサ
メイゼルの強さは諸刃の剣のような気がして、仁が過保護になるのは分かる。思い違いが解けたら良いな。
2018/03/12
クロウ
2巻にしてこの設定量かと多少ビビりつつも、1巻に比べたらいくらか読みやすくて良かった。自分の未熟さに悩むメイゼルと、メイゼルを危ない目にあわせたくない仁の思いのすれ違いが、最後大きな決断を招いたけれど、これが下巻でどう展開していくのか楽しみ。
2015/03/27
シュエパイ
鴉木と寒川の、まだまだ全然仲良しさんじゃなかった小学生の教室風景が、今はとっても遠く懐かしいのです(いや、SとMの関係性は一緒か・・・?)。ドブネズミのように逃げ回る小物な犯罪者・ケイツとの邂逅に、幾つもの"相似"が重なりだした巻。助かった、と思ってしまった瞬間の、誇り高い少女の絶望と慟哭が胸に響くのです。
2013/07/09
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