円環少女 7 (角川スニーカー文庫 153-9)
円環少女 7 (角川スニーカー文庫 153-9) / 感想・レビュー
芳樹
6巻までの重苦しい展開は何だったのか、というくらいライトに振った第7巻は、仁やメイゼルたちの「非日常」感あふれる日常回でした。天盟大系しりとり魔術がつぼにはまってしまった。このエピソードをはじめ、どこかおかしい高位魔術師たちへの仁のツッコミがとてもコミカルで思わず吹き出してしまうな。さて、そんな平和な日常もすぐに壊れることになりそう。公館という後ろ盾を失った仁はどのように敵と戦って行くことになるのか。次回新章開幕ということで続きが楽しみです。この平和な回が最初で最後になりませんように…。
2021/08/16
fukumasagami
メイゼルが仁を見上げていた。 「でもせんせ、あたし、あの気持ちがあふれて止まらなかったカンジ、けっこうスキだったわ。あたしって、『成長した』ら、毎日あんなふうなのかもよ」 意味もなく、発作のように微笑が彼の顔を覆った。 それが錯覚か直感か仁にもわからない。 ただ、もし愛情が魔法なら、この世界にも魔法はあふれているのだと思えたのだ。
2024/05/19
あなほりふくろう
国城田事件がひと段落して、ひと息入れる感じの短編集。ていうか、爆笑のびっくりどっきり魔法人間大集合。マチルダさんと愛の三銃士も大概アホウだったけど、まさかセラ・バラードがこんな形で再登場とは。「お母さん、いつもは全裸だったりしませんか」「趣味なのか?小学校がそんなに好きなのか?」なにこのやりとりwww ここにきて酷い目に合ってるときの寒川さんがとてもかわいく見えるんだが、これはメイゼルの慧眼を褒めるべきか長谷作品を読み続けることの避けて通れない弊害か、なんにしてもマズイ気がしている。
2013/09/30
まりも
本編序章+短編集。今まで出てきた魔法もやばかったけどこの短編集で出てきた魔法も色んな意味でやばい(確信) おバカシスター、小学生に飼われて喜ぶ変態犬、全裸とロクなやつがいない笑 寒川は苦労人ポジションを確固たるモノにしたりといい意味で緊張感がないのでちょうどいい息抜きになりました。次巻からはまた血みどろの戦争になりそうですね。
2014/08/16
シュエパイ
学生闘争・テロリスト・核兵器編を生き抜いて、やっとおとずれた安息の日々。なのに不思議、先生の人生って日常の方が失墜感強いね!(笑)後々、道でもいい場所で猛威を振るう愛のシリトリ体系…もとい、天盟体系のおでまし♪日本語に"あ"で終わる言葉が中々ないって、言われてみると確かになぁ。でもなんで英語NGで仏語OKなんだ(笑)どうみても色物(なのに後々愛しい)猟犬体系と、生徒会長選挙の話も、鴉木が自由でよかったなぁ♪落ちが全裸体系で賑やかに楽しい小学校の風景が締めくくられました。
2013/07/09
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