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円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10)

円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10)

円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10)

作家
長谷敏司
深遊
出版社
角川グループパブリッシング
発売日
2008-06-01
ISBN
9784044267100
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円環少女 (8)裏切りの天秤 (角川スニーカー文庫 153-10) / 感想・レビュー

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まりも

きずなが再び騎士団に狙われ仁の日常は戦場へ。ケイツが久々に再登場し相変わらず小物チンピラ感がすごかったりエレオノールはコロッケときゃべつ祭りな食生活だったりと絶望的な状況の中でも緊張を緩和させる要素があるのは良い所。仁が今まで隠していた事実をきずなに明かしたことで不自然だった3人の関係も壊れたわけですがこれがどうなっていくのか。敵が社会だったり登場人物がそれぞれ卑怯で勝手だったりと現実とラノベっぽさが良い具合に混じっているからこそ面白い。

2014/08/16

fukumasagami

それは子どもを戦わせる、彼自身が最も強く拒絶した”悪”だった。社会からはじき出された仁は、偽善に加担するかわりに、その”悪”にみずから手を染めた。彼は、ひとりでは何もできなかったからだ。弱い者には、”悪”から無縁でかつ有効な選択肢など、ほとんど与えられない。そして、手に入るものが”悪”ばかりだから、”悪”を材料に何かを築こうとする。仁は、たぶん戦争の起源のひとつで、テロリストの入り口であるものの前にいた。

2024/06/26

シュエパイ

大将が本腰を入れてきた神音体系の侵攻に、父の死の真相を知った少女の動揺。いつか、必ず来なければいけない瞬間が、とうとうやってきたんだなー、って。そして、再演体系の魔法使いとして、8月14日の選択をいじれば、メイゼルを死なせ、戦えなくなった先生と二人でいられると知ってしまったことに、幸せの未来が消えていくのを感じてさびしくなりました。それでも戦いたい、取り戻したいんだと叫ぶ3人に、熱さを感じて。全て壊れたココから、また始まるんだなって思うのです。

2013/07/10

クライン

[メイゼルは誰にも聞こえないから、苦く酸っぱい気持ちを言葉にしてみた。それも子供の目線だと、ちいさな魔女は気付かなかった。「ねえ、せんせはあたしときずなと、最後にはどっちをえらぶの?」]読者をやきもきさせてきた三角関係に、一つの答えに似たものが提示されます。幻影城に集う者達の上にも。エレオノールの神懸かった(?)立居振る舞いにはただ感服。だが、キャベツは刻もうよコロッケ人間^^;。

2013/01/06

さとみん

仁のダメさは彼の優しさの裏返しでもあるが、例の彼との相似を見せられると苦味が増す。きずなにとっては「普通」が唯一の命綱であり、メイゼルにとっては刻印魔道師であることが生きる土台。立ち位置も見ている世界も違う彼らが作っていた疑似家族。それは京香も含めての家族だったんだなあと思える「京香姉ちゃん」という呼び方が切ない。

2023/11/01

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