クドリャフカの順番 (角川文庫)
クドリャフカの順番 (角川文庫) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
再読。文集「氷菓」を売るだけの話しか覚えていなかったが、もちろん謎解きありでした。前2作と文体がかなり変わって、さらに読みやすくなった。文化祭という祝祭ムードのため、全体がポップで華やいだ雰囲気に包まれるが、そこに起こる謎。と、こういうパターンを考えるのは難しいのだろうけど、古典部あげての文化祭モードに、彼らが青春を謳歌していると感じる読者は多いだろう。3作目で、ついにこのシリーズも跳躍したのだなあ。と、つくづく思う。
2014/09/02
佐々陽太朗(K.Tsubota)
コアなミステリファンにはクリスティへの崇敬を、そうでもない読者にはわらしべ長者的御都合主義を、この本はそんな楽しみを与えてくれる。『氷菓』、『愚者のエンドロール』、そして本書と巻を重ねるごとにおもしろみを増している。本書で瞠目するのは摩耶花と河内先輩との「漫研での評論は無意味なのか?」論争、そして入須先輩の「頼み事の極意」だ。どちらも読んでいて脳が活性化するのがわかる。脳がその栄養分たる知性に触れてよろこんでいるのだ。頭の良い人が展開する論理は読んでいて心地よい。これぞミステリの醍醐味。
2012/07/14
kishikan
古典部シリーズ第3弾。いよいよ神山祭。今回もホータローの活躍やいかに!と期待してたら、古典部4人の視点で進んでいくので、一瞬アレッと思ってしまう。とはいえ、話が進むにつれ文化祭の熱っぽい雰囲気や巻き起こる事件にのめり込んでしまう。事件の謎解きの面白さもさることながら、文集「氷菓」をいかに売るかという涙ぐましい努力、文化祭の出し物など、高校生だった頃の文化祭に賭ける意欲に懐かしさを感じるなぁ。確かに「十文字事件」の謎解きは、これだときついような気もするけど、アニメではどうなっているんだろう。気になる。
2012/11/06
射手座の天使あきちゃん
2巻まで読みました? じゃあ人間関係と背景はOKね、今回は舞台脚本風(「連番-人物-幕場」)ですよね? 小道具の使い方が光ります、カンヤ祭のしおり、作り過ぎた「氷菓」、「夕べに骸」、そして「わらしべプロトコル」の品々、これに絡むのが怪盗「十文字」 さてホータローは見事、難事件の謎を解けるのか!? それにしても学祭の雰囲気がよく出てて愉しかったです! 米澤さんの後書き、次の祝祭への伏線!?、「わたし、気になりますぅ!」(笑)
2011/03/16
扉のこちら側
初読。四人の視点で描かれた文化祭。薔薇色といえる時間だったのではないか。既読巻では一番おもしろかった。
2012/09/08
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