GOSICKs IV ゴシックエス・冬のサクリファイス (角川文庫)
GOSICKs IV ゴシックエス・冬のサクリファイス (角川文庫) / 感想・レビュー
勇波
ようやく長編、短編集ともに全部読んだ。。今作も含めて読むたびに「今回が一番面白いな」って思ってた。つまり全部面白かったということです。REDからは年が明けてからにしよう。楽しみです★
2014/10/31
エンブレムT
サクリファイスというタイトルに、読むのを躊躇しました。だ、だって、桜庭さんが描きだす『生け贄』の物語なんて、とんでもなく残酷な気がしません?ほのぼの番外編シリーズの締めに、本編真っ青の残虐ホラー!桜庭さんならアリかも!!と、私、めっちゃ警戒しつつ読んじゃいましたよ~、このワクワク物語を(笑)・・・クリスマス前日に行われる、学園最大のイベント。駒を人が務める“リビング・チェス大会。明日から休暇という、浮き足立つような空気に包まれた1日の物語。平穏で、皆が楽しんだ最後の1日。・・・「そうきたか!」という感じ。
2012/10/02
財布にジャック
聖マルグリット学園のイベントの「リビング・チェス大会」は確かに楽しそうなんですけど、いつもは平和な雰囲気の漂う短編集の「S」にも、遂に黒い雲がかかり始めてしまいました。裏表紙の「名コンビ最後の平穏な日々」という文字を、噛み締めながら読みました。遂にシリーズ最終話を残すだけとなってしまい、次を読むのが本当に心から怖いです。
2012/01/12
りゅう☆
聖マルグリッド学園の賑やかなリビングチェスの冬の1日。シニョレー夫人の無邪気さと鈍感さが可愛くてブロア警部の初恋はいつまでも続くのね。セシルとゾフィの少女のように騒いでる関係が微笑ましい。そして兄に放たれた冷たい言葉に悔しくて泣きじゃくるヴィクトリカにそっと手を差し伸べる一弥の存在に安堵。彼女に会いたい気持ちが募る一弥。二人で手を繋いでトコトコ歩く姿が好き。この後の嵐をヴィクトリカ以外誰が予想できただろう。取り返しのつかない悲劇、多くの涙、別離、愛と再会。結末を知ってるからこそ、この平穏な日々が愛おしい。
2019/09/13
よむよむ
クリスマスの前日、人間チェス大会に沸く学園の平和な一日。そんな中、ヴィクトリカが登場人物たちの過去や謎を小さなエピソードを交えて種明かししていく。憂いを含んだ表情はあたかもせまりくる世界大戦で散り散りになる人たちへの最後の別れを予感させる。次巻第一シリーズ最終話でヴィクトリカの知恵は敵を倒す武器となるのか、愛するものを守る盾となるのか、楽しみです。
2017/03/08
感想・レビューをもっと見る