涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
absinthe
面白い。『…憂鬱』と『…溜息』の間をつなぐ短編集。野球の試合となる表題作の話、チーム涼宮?超能力に翻弄される対戦相手のリアクションが爆笑。タイムパラドクスギャグの『笹の葉ラプソディ』、ラヴクラフト的怪異と対峙する『ミステリックサイン』、真相は予想の通りだが、クローズドサークルミステリ『孤島症候群』も楽しい。こういう振りにはこういう落ちだろうなと思わせて、ほらやっぱり!と笑わせて期待を裏切らない、短編集にふさわしい程よい大きさの小ネタが満載。
2020/02/25
海猫
バラエティーに富み、なおかつ中身の濃い短編集。最後の孤島症候群は推理小説としてもがっちりとした話で堪能させていただきました。
2011/07/01
ゼロ
シリーズ初の中・短編集。涼宮ハルヒの退屈、笹の葉ラプソディ、ミステリックサイン、孤島症候群の4編を収録。どれもバラエティー豊かであり、キャラクターが確立しているので、安心して読むことができる。野球したり、過去に時間移動したり、閉鎖空間で戦ったり、孤島で殺人事件が起きたり、作品としての器が広い。4編の中では、笹の葉ラプソディが良い。中学時代のハルヒにキョンが会うことになる。ハルヒの常識人な所が垣間見え、この先の展開にも繋がっていきそう。全体的にはハルヒを暴走させないよう周りが機嫌を取っている感じです。
2022/11/18
mitei
今回はアニメでも多く取り上げられていた短篇集が多いが、ハルヒの核心に触れそうな場面をチラチラと入れたのが良かった。この本が出たのが10年前になるんだな・・・。
2010/01/27
Aster
アニメを思い出しながら楽しく読めた。ハルヒの無鉄砲キャラが少年漫画にありがちな独り善がりなもの“だけ”ではなく、人間味溢れている一面もあり、あくまで作中の世界とキャラクターは実生活に根付いている。キョンの独白もリアリズムの一要素である。密室殺人の回のハルヒの弱々しさは少し萌えました。いや、少しじゃないですね。
2020/10/01
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