HEY!スピルバーグ (角川文庫―スニーカー文庫)
HEY!スピルバーグ (角川文庫―スニーカー文庫) / 感想・レビュー
雪待
本でも音楽でも何でも、「好きなものリスト」が好きだ。眺めていると、その人のとなりが分かってとても面白い。そのリストの中に、自分が好きなものと同じものが入っている時は嬉しくて堪らない。本作は小林弘利氏の「好きなものリスト」だ。映画ネタは言わずもがな。近過去に戻る物語作りは、コメントを引用している事からも分かる様に、ジャック・フィニィの『ゲイルズバーグの春を愛す』『ふりだしに戻る』を想起させる。過去への憧憬と未来への希望に満ちた、ただただ優しくて素敵なお話だった。
2017/11/07
ろなろな
映画大好きな私は面白くて仕方ありませんでした。
N.river
中学生の頃に立て続け読んだ、小林作品。ジュブナイル? 特有の清々しさとまとう香りは、たとえ夢物語だろうとあの頃の普遍の真理と忘れがたい。執筆の動機に、怒りや悲しみが昇華された切なさと軽やかさを見た。こんなに愛が詰まっていて、いいのだろうかとさえ思う。
2014/06/19
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