運命よ、その血杯を仰げ: 遠征王と隻腕の銀騎士 (角川ビーンズ文庫 2-7)
運命よ、その血杯を仰げ: 遠征王と隻腕の銀騎士 (角川ビーンズ文庫 2-7) / 感想・レビュー
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あらゆる人生の話だったなあ。アイオリアはなんだかんだ、もろくてでも頑張る必死な女の子なのだった。おばあさまになったゲイトルードが微笑ましてあたたかくて少しせつない。良かったねえ。コック団が最後まで好きでした。ミンチミンチミンチ!ナリスもお疲れさまです……。片栗の花、背の上から見上げる青空、穏やかな声、最後の最後に彼女を引き止める説得。彼はいつだって離れない。そしてほんのちょっぴりしかなかったけれどオクタヴィアンのエピソードにすべてを持っていかれました何あれ身悶え。
2014/02/19
でんか
蔵書整理で再読中。最終巻。本当によくぞこの巻数でこの内容。本は半分以上、後日譚的なお話でしたが、皆さんそれぞれに後始末がついていてさすがです。最初の巻の方の人たらしオリエなどのテイストももういちど出てきていて、明るめにはしてある気がします。そういえば、最初、この巻の表紙を見たとき、ミルザさんとオリエかと勘違いしていたのを思い出しました。だって、見分けがつかなかったんだよう。ごめんナリス……。
2017/11/03
cgatocairb
良かった!ナリスが本当に良かった!「おまえも、一緒に来るな?」で、他のメンバーもご一緒wwやっぱり、ジャックの奥さんが好きだな。付いて行けない人達も幸せになれたし。しかし、他のシリーズも読み返したくなった。
2015/01/11
緋座零
自分の運命を他人にゆだねてしまうことは快楽だからだ、ってすごく響く そうなんだよ 楽なんだよ オリエみたいに言ってくれる人がいないのでダラダラやってる なにかひとつきっかけを作るべきだな
2014/01/15
織花
最高の幸せか、最高の苦痛を捧げよ―再読。当時の読了時は「??!」だったのですが、今読むと行間を読解力を得たのか色々と感慨深いです。流されるままだったトラウマに向き合い、決別し、最後は希望を残して旅立つ。けれど本当に愛しいものに手を伸ばしてそばにいてほしいと願う。あたたかい仲間たちがいっぱいなこのシリーズ。この先にも幸せがあると読んでいて思います。短編集を1冊控えに残し、ひとまず永遠を遠く過ぎゆくまでは休みましょう。
2012/07/10
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