時の果てのフェブラリー: 赤方偏移世界 (角川スニーカー文庫 601-2)
時の果てのフェブラリー: 赤方偏移世界 (角川スニーカー文庫 601-2) / 感想・レビュー
おMP夫人
二十数年ぶりの再読。思えばこの作品を手にした事がSFを読み始めるきっかけのひとつだったかもしれません。初めて触れるハリウッド映画のようなシチュエーションのハードSF、それなのにやたらとタフなおじさんではなく、11歳の女の子が主人公。おかげで当時はまだ少女と呼べた私は深く感情移入して、最後の一行を読み終えた時は感動でしばらく放心したものです。今回、読み返してもその感覚は変わりませんでした。あとがきで今では通報されそうな勢いのロリコンカミングアウトをする作者が余韻を消し去ってくれるのですが、それもまた潔し。
2012/11/14
なつみかん
しかし、この直近に読んだSFで、物語パートなら、梅原さんよりも〜、世界設定パートは、飛さんよりも性に合うのかしら〜?(^_^;)
2018/11/25
ゆーいちろー
約20年ぶりに読み直して、こんなに本格ハードSFだったかと少々ショックを受けた。本作には、後の作者の仕事の全ての片鱗がちりばめられている。まったく記憶に残っていないが、おそらく、当時14歳のわたしはこの本を読んでかなりの影響(SFや、似非科学、オタク的発想、あるいは美少女趣味について・・・)を受けたであろうことが推測できる。初版本を今だに手元においているのがその証拠だ。作者の人となりについては、3パターンのあとがきがよく表しているように思える。表紙のイラストは断然初版の方がいいと思うのだが・・・。
2010/10/03
さかな
ハードSFながら、ライトノベルに近い作風。ストーカーの後継作品としては、不可解さを重視したサザーン・リーチとは逆に、「時間が早進む空間がもしあったなら」を科学知識により厳密に表現している。ただ、知性体の正体にはまたそれかよと思ったりも。 ★3/5
やちべー
★★★★ ソードワールドのリプレイ時から山本弘は好きだった
2014/09/27
感想・レビューをもっと見る