サイバーナイト漂流・銀河中心星域 下 (角川スニーカー文庫 601-5)
サイバーナイト漂流・銀河中心星域 下 (角川スニーカー文庫 601-5) / 感想・レビュー
トラシショウ。
(書庫整理につき再読)「頭の中で組み立てられた思想は、現実の風にさらされて、はじめて意味を持つのです」。トカゲ型エイリアン・ゴーディク人、シリコン生命体メクハイブらとの奇妙な「四行原則」の履行による協調のもと、彼ら全てを生みだした超知性体メンターナとの対話の果て、「協調」か「攻撃」か、銀河の全ての生命を賭けた決戦の顛末。他者への恐怖から攻撃性を30万年かけて増大させてきたバーサーカーに、「勝てない」けれど「決して負けない」しっぺ返しが炸裂する。思いの外作者の思想が色濃く出た内容だった(以下コメ欄に余談)。
2017/09/04
なつみかん
SF = ホラ話には、これくらい科学のディテールを揃えている方が好いね。
2018/12/16
活字スキー
【騎士の誇りを見せてやれ!】さすがに、時が経ち過ぎて陳腐化してしまっている部分もあるけど、それでも宇宙論、異星人とのコンタクト、未来技術をこれでもかとぶち込んだバトル等、とにかく楽しいSFエンタメの傑作。「恐怖から逃れることを恐怖していた」彼女や、狂信的軍治集団ゴーディグ人らは今なお愚かな人類のカリカチュアそのものだ。何の為に祈るのか。エゴイストであればこそ協調せよ。もっと評価されるべき!「あ、い、し、て、る!」
カム・ウィズ・アス
話が進むにつれてゲームと異なっていくストーリー。それは面白いんですが、いま読むとキャラがあまりに薄っぺらい。やはり誰か視点人物をはっきりさせたほうがいい出来になったかも。SF的アイデアは「まだネタがあるのかよ!」ってびっくりするぐらい豊富。ストーリーよりもそちらのほうが価値ある一冊。
2015/12/22
おのちゃん
昨日に続き下巻を一気に読み上げてしまいました。 やはり何度読んでも面白い。 天文学、科学というアイテムに個性豊かな登場人物が、良いバランスに融合していて魂の通った作品になっているんだなと感じました。 また「囚人のジレンマ」について興味を持ったのもこの作品だったのを思い出しました。そちらも今度、読み直してみようかと思います。
2015/11/15
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