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アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

アイの物語 (角川文庫)

作家
山本弘
出版社
KADOKAWA
発売日
2009-03-21
ISBN
9784044601164
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アイの物語 (角川文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

初・山本弘である。攻殻機動隊・草薙素子を彷彿とさせるプロローグに期待度MAX状態で読みました。結果は大当たりでした。「事実」とフィクションとしての「物語」、「現実」と「仮想空間」、「人間」と「アンドロイド」、より価値があるのは前者なのか? 現実とは、人間とはそれほど素晴らしいものなのか? 物語の価値とは何か、たとえフィクションであっても現実よりも正しい世界がそこにあるのではないか。物語にこそ本質がある。物語にこそ現実を打ち負かす真実がある。そういうことか・・・

2014/10/05

Aya Murakami

サマーウォーズきっかけにAIものにはまってしまった最近の自分。本作もその一環で存在を知りamazonで注文しました。 事前情報で主人公の男性がマシンの食糧庫襲撃するわけですが、「マシンが食糧庫なんか管理してどうするつもりだ?」となんかおかしいなと思っていましたら…、終盤のネタ明しで納得。不完全で闘争本能むき出しの人間が合理的なマシンにかなうわけがないのですね。 ところで現実のAIに心が宿るとしたらどんな心の在りようなのだろうか?

2018/04/29

『よ♪』

とても優しい話。でも、辛く厳しい。AIロボットが"僕"に伝える七つの物語と、その間に交わされる二人の会話。技術的特異点後、多くの時を経た未来。ロボットによる主導権が恒常的になり久しい世界。よくある"ロボットに支配された"的世界観で綴られる物語は読み進めると違和感が。。~ロボットには支配欲は無い~ では何故、人は滅びの道を?疑問は最終七話と二人の会話で明かされる。が、"ボクら"は既に知っていた筈だ。知らないふりをして来ただけだ。辛く厳しい話。でも。。ロボットには人間らしい心は無い。でも心は?…とても優しい。

2018/11/01

青葉麒麟

『AI』『ターミネーター』『2001年宇宙の旅』をごった煮したような内容だった。宇宙や機械の重力や数の単位がほいほい出て来るけど、全く理解出来ず。理系の人は好きそう。読み易いのと読み難い作品がハッキリ判れてる。TAI通しの会話が比喩が判りにくすぎて『パプリカ』を思い出した。読むのに疲れた(>_<)

2014/09/27

Rin

物語のもつ力。物語には力があると、私も信じているし、これからも信じていこうと改めて思えた。ヒトとAIの物語だけれど、そこから人と人の係わりや争い、心や優しさ正義とは何か。それを考えさせてもらえた。心や感情、今の私は記憶や今までの経験からできている。同じように経験や対話を繰り返してロボットが心や感情を持つ未来が来たら?と想像していた。そして私も詩音やアイビスのように許容する気持ちを持っていたい。周囲の人が楽しい記憶を増やしていけるように過ごしたい。難しい言葉もあったけと読めて良かった。読友さんに感謝です。

2017/01/09

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