ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1)
ばいばい、アース 1 理由の少女 (角川文庫 う 20-1) / 感想・レビュー
☆よいこ
ラノベ。獣人たちの世界でただひとり牙も毛皮も鱗もない少女が、自分のルーツを探すために巨大な剣を振るい旅に出る。[Prologue:出立。赤い時刻にて]師匠と対峙し呪いを受ける[Ⅰ:由縁。聖星照(アースシャイン)の下]唸る剣(ルンディング)との出会い[Ⅱ:決別。大地を奏でる者たち]剣士として認められたベル[Ⅲ:演技。剣と天秤。正義と悪]四剣士の一人、ティツィアーノとの戦いに駆り出されたベル。第一楽隊として、大勢の仲間と洞窟へ向かう。▽軍隊を「楽団」とするのはまぁいいが、漢字に厨二フリガナ多用で古さを感じる。
2021/05/09
miri
巨大な剣を振り回す少女が、自らの仲間を探して旅に出る前段階の話です。日本語の面白い表現や見慣れない言葉を知るのが好きなのですが、都市(パーク)、剣士(ソリスト)などの表現がどうにも気になる。ルビと日本語が分離して見えてしまい、その度に集中力が途切れてしまいます。困ったなぁと読んでいましたが、最後の戦闘は没頭できるほどの迫力。「マルドゥック・スクランブル」も戦闘シーンはスピード感が凄まじかったのを思い出しました。この本を読んで、「マルドゥック・スクランブル」を再読したくなりましたw
2021/01/15
明智紫苑
以前、図書館でハードカバー版を借りて読んだが、今はそちらは入手困難なので文庫版を購入。図書館で見かけた時は、タイトル、ペンネーム、本の分厚さ、天野喜孝氏の表紙絵などで色々と異様な威圧感を覚えてしばらくは避けていたが、実際に借りて読んでさらに「規格外」ぶりに驚いた。そして、全4冊で別のイラストレーターさんの表紙絵に変わった分、変な威圧感は減ったが、それでも力作である事には変わりない。具体的には言わないが、意外と『マルドゥック・スクランブル』の原点みたいな要素もあるのね。
2016/07/06
つたもみじ
花に鳥、空には聖星アース。猫、蛙、兎…様々な動物の特徴をもつ人々。そんな世界に、ラブラック=ベルはただ一人の、何の特徴も持たぬ“のっぺらぼう”として生まれる。冒頭から設定、世界観が作り込まれていて、一気に飛べた。時計石オクロックを代表とした色の変化、置き換えられた言葉も、その響きも美しい。剣と言霊の世界。戦いを告げる神の意思、機械仕掛けの神。掌の上で踊らされている感はしなくもない。戦闘は演奏になぞらえられ、剣楽隊バンドには脚本者、演出者、指揮者。そしてその戦闘は苛烈。キャラも魅力的で一気に読了。
2017/08/23
いおむ
世界観の設定・描写が見事。文章にも力があり、読み進む程に引き込まれ、ラストの戦闘シーンは最高!
2015/10/04
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