サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫 こ 1-1-3)
サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫 こ 1-1-3)
- 作家
- 出版社
- 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日
- 2010-08-31
- ISBN
- 9784044743031
サクラダリセット3 MEMORY in CHILDREN (角川スニーカー文庫 こ 1-1-3) / 感想・レビュー
まりも
異能青春ファンタジーの第三弾。ケイたちの出会いを描いた話。物語の原点を描いたエピソードだったので、今まで謎だったケイと春埼の信頼関係がどのようにして構築されていったのか、菫との出会いは何をもたらしたのかが描かれており、なかなか読み応えがあって良かったです。正直、未だに謎は多いけどこういう風にじっくり丁寧にやって貰えると、キャラに愛着が湧いてきて読むのが楽しくなってきますね。哲学的な内容でもあったし、この作品は色々と面白いわ。今後どうなるのか全くわからんし、次巻もすごく楽しみです。
2016/04/08
KEI
購入。やっと、やっと受肉した。前巻の感想で、また多くの人が形容する「透明感」。今までは、透明でありながら彼らの辺縁は、淡く、薄ぼんやりとしていて、浮世離れしていた。それが、過去編を踏まえてほんの少しだけクリアになった気がした。親を捨て、罪悪感に駆られながらも「善」を追い求めるケイの存在にこみ上げるものがあった。菫の登場で、ケイと春埼、そして村瀬も含めてどのように人間関係が動くのか・・・。続きが気になって仕方ない。
2010/11/09
yoshimi
現在の話と繋がる重要な過去パートの物語。相変わらずの春樹風味が気になりながら、やっぱり世界観は面白い。こんなに老成した中学生や高校生は現実にはいないし、あり得ない能力をもつ人物たちがわんさか出てきてリアリティからはかけ離れたところに位置する物語なのに、スッと入り込めるから不思議。さて、これからどんな展開が待っているのか。ぼちぼち追いかけます。
2018/02/20
豚山田
話は遡り主人公たちの出会いの回想になります。ここだけ聞くと「ちょっと外伝でも」という流れの様ですが、これも本筋の一端である事が本作の良い所。つまり今巻は物語の芯となる動機が明かされる部分であり、シリーズを一つの物語と捉えるならば必要不可欠な展開であると言えます。思ったよりもよく練られているなぁ、と感心。一巻からの単発と思われていたエピソードに共通したある一つの意志が介在していて、実は全てが計算通りだった等と分かれば、今後その大きなうねりがどこに向かって行くのか、気になるのは当然の事。面白くなってきました。
2014/04/15
にゃんころ
1,2巻で語られていた相麻菫に関する過去の話。でも、実は春埼とケイについての1冊だと感じた。管理局との対峙はもっと強烈かと思っていましたが意外と静かで、三人の想いの方向性は予想と逆向きだったのもあった。そういう面でも面白いです。菫の言い回しはわかりにくいですが、「現在の」ケイの独白と合わせるといろいろと深い。二人のスワンプマン、本巻で語られた一人は一応の落ち着き所を得たが、もう一人はどこを目指すのか。予想する方向はあるんだけど、また意表を突かれそうでわくわくします。
2013/01/30
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