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シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1)

シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1)

シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1)

作家
新井円侍
mebae
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2009-11-28
ISBN
9784044748043
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シュガーダーク 埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫 220-1) / 感想・レビュー

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とら

スニーカー大賞《大賞》をハルヒ以来6年ぶりに受賞した作品。続刊がいつまで経っても出ないと言う事実に気付き購入を躊躇っていたが、最近遂に他社で新井円侍の名前を見つけたので読む。でもやはり正直、この一冊で全てが完成されている感はある。描こうと思えば描けるとは思うが、ラストは十分な希望を見せてくれたし、まあ人類の天敵であるザ・ダークがまだ存在すると言う世界の危機は去ってはいないものの、これ以上の物語を望むのは野暮である。この世界の脳内イメージが常に真っ暗だったので、特に最後が希望に満ち溢れている様に感じた。

2014/02/23

よっち

冤罪で逮捕された少年兵ムオルが、労役先として送られた共同霊園で、墓守と名乗る少女メアリと出会うダークファンタジー。冤罪であるがゆえに脱走を図ろうとするムオルは、自らの脱走を協力してくれる存在としてメアリに接近するものの、これまで兵士として生きてきたムオルと、外の世界を知らないメアリとの拙い交流は、お互いにとって思っていたより大きなものになっていたようです。なかなか明るい選択肢をイメージできない展開で動いた彼の決断は、これはこれで彼らが一緒にいられる幸せのひとつの形なんでしょうね。なかなか良かったです。

2014/06/26

Yobata

囚人ムオルは服役として共同霊園の墓穴を掘らされることに。なんとか脱獄しようと歩いていた夜、自らを墓守と名乗る少女メリアと出会う。夜にしか姿を現さない彼女。謎が深まる中、自分が掘らされていた穴に入れられるものが怪物だと知り…。スニーカー大賞受賞作のダークファンタジー。全体的に感情の上がり下がりの描写が少なく淡々と進む中で、所メリアやムオルの優しさや機微が所々入るのが逆にアクセントになってキャラが際立ってる。設定も墓守の中にザ・ダークという死なない悪魔がいて文明との歴史もあるとしっかりとした構成になってた。→

2014/06/22

あなほりふくろう

明日講ラで2冊目!がでる新井円侍のデビュー作。夜の共同墓地で墓穴掘りに使役される少年と、そこでダークと呼ばれる生命ならざるものを封じ込める少女のボーイミーツガール。作品を覆う暗く澱んだ空気がいい感じ。気になる二人の行方については100%ハッピーな結末なんて決して有りえない状況なので、妥当な落着でしょう。不満があるとしたらカラスの正体ははぐらかしたまま悪意含みの怪しからん存在にした方が続編含み的によかったのでは。実際4年近く続編が出ていないのでアレだけど、明らかにしちゃったので続編はまあいいかとも思った。

2013/08/01

ラグエル

高校生(女子!)から借りたー。読みたいなとは思っていたが。まさか女の子から「これお奨めです」と来るとは思わなかった。読み終わったらますますその子が心配になった。ストーリー展開は読んでいて楽しかったです(頸動脈に繋がる首輪以外は)。ヒロインと二人で「呪いも半分こ」ってのが泣けます。最後がとても爽やか。スニーカー大賞ってのは環境に違和感抱く男の子が、違和感ある女の子に出会って最後にちゅーすりゃ取れるんだろうか。いや、涼宮と本作だけで判断しちゃいかんな。何にしても、続編が読みたいんですけど。漫画なんかより。

2011/07/26

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