渡辺淳一全集 第6巻
渡辺淳一全集 第6巻 / 感想・レビュー
杜のカラス
独りで生きる若い女性、帽子店を経営し、不倫もしていた。様々な男との交際、揺れる心。不倫旅行や相手の部下に言い寄られ、あるいは夜道を歩いていて車での男たちの弄ばれる。都会で生きる有能な自立した女性を描く、男に頼り、それなりに生きるのがいいのか、先行き危うさも感じる。男も変に持て、女に不自由しないことが、はたして人生にいいのか、落ち着いた生活を求めるのが普通ではないか、普通がいいか悪いかは、個人の自由だが、現実は、難しい。一人で好きなように生きることの難しさ、小説ならでの奔放さも思う。読むだけなら面白い。
2022/08/04
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