渡辺淳一全集 (第14巻) 白夜
渡辺淳一全集 (第14巻) 白夜 / 感想・レビュー
杜のカラス
著者渡辺淳一の一代記・伝記だ。淡々と自らの若き頃、医学生の頃、医者になりたてのいろいろなこと、試験に通って、医者としてのスタート、ベテランになった頃までの話、いろいろな思いが伝わってくる。誰でも、いろいろな経験がある。一つの世界で、はじめの段階、少し慣れた頃、中堅・ベテラン、そして慣れ切って、もっと他に生きる道はなかったかと思う頃、著者の小説家への志は、医者になる前からのもの、分かれ目が次の『白夜』の後半になる。医者も看護婦との関係、そりゃあるだろう、頭もいい、気立てもいい、美人となると、ほっとかない
2022/10/21
くりこ
全5冊からなる自伝的小説。 飽きることなく読了。さすがストーリーテラー。 医師から作家への転身が主題なので伸夫(渡辺氏自身がモデル)の私生活は出てこないが、それでも飽きさせない。 いい作家、いい作品というのは生半可な考えでは書けないという事をしみじみ思う。いかに作品に厚みを持たせるかとか、人物を描くかとか、、、どんどん出てくる新人にそれだけの人がどれほどいるのだろう。
2023/02/16
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