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硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻

硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻

硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻

作家
城山三郎
出版社
角川書店
発売日
2005-07-26
ISBN
9784045745300
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硫黄島に死す 城山三郎 昭和の戦争文学 第一巻 / 感想・レビュー

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かおりんご

小説。どれも創作なのかな?「硫黄島に死す」バロン西の話。硫黄島に行くまでの心の葛藤がメイン?「草原の敵」戦車部隊に配属されながらも、一度も戦車に乗ったことがない菊川兵長が主人公。最期には皮肉にもロシアの戦車が攻めてくる。「マンゴーの林の中で」台湾高雄の震洋特攻部隊の話。ベニア作りのモーターボートで特攻するまでの葛藤と中止後の心境の変化を描いている。「一歩の距離」予科練の生活を垣間見られる。過酷な日常と、特攻志願への葛藤。この本の中で、一番長い話。

2014/03/10

あきあかね

 終戦間際に海軍に入った著者の実体験がどこまで反映されているかは分からないが、海軍での過酷で理不尽な生活がリアルに描かれる。 上官は部下全員を一人で殴ると手を痛めてしまうので、彼らを二人一組にして良しというまで往復ビンタをさせる。また、飛行訓練では飛行機のバランスを取らせるために、練習性を翼に登らせて「生きた錘」とする。 このような非人間的な日々の先に、特攻の志願を募る時がやって来る。目を閉じて、志願する者は一歩前に出るようにと上官が言った後の、無限のように永い時間。⇒

2021/03/30

Our Homeisland

亡き母が戦前の硫黄島生まれで、私も何度となく硫黄島に行っていて毎回ではないですが、海岸線近くにある西大佐の碑を訪れてお参りしたこともあります。現在では、硫黄島帰島促進協議会の役員として活動をしております。経済、政治関係でも傑作が多い城山作品の硫黄島関係のものをと思って本書を取りました。西大佐の個性と悲哀もよく描かれていましたが、特攻兵器と予科練テーマの2編が強烈すぎて硫黄島がかすんでしまったという感想です。凄まじさと時代の狂気と若者たちのひたむきさ、非常に読み応えがありました。

2021/02/02

かおる

飛行機ではなく魚雷の特攻を知らなかった。本当の戦争を知らないで大人になった自分が恥ずかしい。

2013/02/08

みかん

バロン西の最期を描いた「硫黄島に死す」他三編。予科練の少年兵たちを描いた「一歩の距離」での小手川には特攻よりも彼の知恵・策略を活かして輝ける道があるように思いました。

2013/03/02

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