はかせのはなし
はかせのはなし / 感想・レビュー
Willie the Wildcat
広報東京都に連載されたエッセー。文化、社会、そして経済面から、東京の意外な一面や社会問題などに切り込む。エッセンスは、著者自身の家族観。2009年以降のネタにも拘わらず、不変のネタが多いのも良し悪し。「良」からは『23区最高峰の愛宕山』。出世の石段!?もれなく登頂します!「悪」からは『待機児童』。事例の杉並区の高コスト体質も、現在は少なからず改善されたものと推察するが、『少子化』の”3人乗り”に見られるような現実解での改善を期待。”公”文書ということもあり笑いは控えめも、”文武両道”は洒落が利いている。
2019/02/23
Kei
東京都都報のようなものに連載していたもの。多分に政治的、時事的な面も含まれますが、今の東京を子育てしながら実際に暮らす人の公共サービスへの関わり方の情報や苦言となっていて、面白かったです。過激な芸人さんのイメージがあって苦手だったのですが。本作にあるような、子連れ高尾山登山をTVで観て、私、博士デビュー。(笑)真っ当な意見と、皆さんが読めるように、の配慮の丁寧な文章に好感を持ちました。
2017/02/13
ライアン
博士が東京都の広報誌に連載してた文章をまとめたもの。都の広報誌ということで文章がいつもより硬くてやや違和感あり。東京って意外と自然が多いんだなと感じました。あと娘さんの言葉が微笑ましくて面白かった。この中でビブリオバトルについて話してるところがあって、しかもまだ自分が始まる前の2012年の掲載。この章で「いつかぼくが書いた本を熱意に満ちたプレゼンテーションしてくれる学生が現れたら…」と締めてますが、実は翌年2月、私のビブリオバトルデビュー戦が博士の「藝人春秋」なんですよ!。残念ながら学生じゃないけど…
2016/11/29
aloha0307
はかせ って誰? たけし軍団の水道橋博士のことでした。昭和の時代は浅草キッド相棒:玉袋と下ネタ連発、熱湯風呂etc そのハチャメチャぶりが好きだったな。石原知事ご指名で”広報東京都”に5年間もエッセイを寄せていたんだね(得意の下世話なな時事ネタや下ネタは勿論封印)。 いまは50半ば で、3児の本当に善きパパ~時代をかんじるなあ。石原・猪瀬・舛添...当時はこんな立派な人物として描かれていたのだね。
2017/04/23
gtn
著者が「広報東京都」に連載したエッセー集。著者の文体が三島由紀夫に似ていると、当時の石原都知事が高く評価していたらしい。しかし、その知事が記者会見で、媒体が都広報誌になった途端、肩が張ってつまらないと著者をこき下ろす。まばたきするたびに評価が変わると知事に仕返しする著者。知事よ、よく読み込んでほしい。著者は都広報誌で許される範囲ギリギリの毒をあちこちに吐いている。
2019/08/07
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