毒親サバイバル
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「毒親サバイバル」のおすすめレビュー
「家族の絆」を押し付けないで。毒親から逃げ延びた元・子どもたちの体験談
『毒親サバイバル』(菊池真理子/KADOKAWA) 「わが子を大切に思わない親はいない」「家族は必ずわかりあえる」一見すると正しいように思えるこれらの言葉は、果たして本当にすべての家族に当てはまるのだろうか?当てはめてしまっていいのだろうか? 『毒親サバイバル』(KADOKAWA)は実の親に苦しめられ、それでもどうにか家から逃げ延びた元・子どもたちの体験談を集めたノンフィクションコミックだ。著者の菊池真理子さんも、アルコール依存症の父に振り回されて育った毒親サバイバーの一人。実体験を描いたデビュー作『酔うと化け物になる父がつらい』(秋田書店)はさまざまなメディアで取り上げられて注目を集めた。 そんな著者が今度は自らと同じように「おかしな家」で育たざるを得なかった元・子どもたちを取材。彼や彼女がどんなふうに家から逃げ出し、つらい過去を乗り越えてきたかをマンガ化した。 本書に登場する元・子どもたちの物語を読んでいくと、家庭環境はそれぞれまったく違うことに気づく。一人っ子がいれば5人きょうだいもいるし、核家族、大家族、シングル家庭と家族構成もさまざま。今現在の職業も、会社…
2018/9/10
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2021/3/21
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毒親サバイバル / 感想・レビュー
とろこ
毒親や毒祖父母に養育された子どもたち。彼らに共通しているのは、ある時期まで、自分の家庭は普通だと信じて暮らしていたこと。私自身、かなり変わった成育歴なのだが、昔は周りの皆も同様の生活をしていると思っていた。が、成人してから幼少期の体験を人に話すと、「よくグレなかったね」「そんな過酷な生活してきたように見えない」などと言われる。この漫画に登場するサバイバーたちは、ある程度、自分なりに過去の経験を咀嚼しているが、心に負った傷は消えない。親を許せないと自分を責めてしまいがちだが、許せなくてもいい。生き延びれば。
2019/03/25
あっか
毒親育ち11人の生還経験を、ご自身もご経験がある著者がコミックにまとめた本。本当に色々なタイプがいて、ウチの親も毒親と言って良いんだ…と思える1冊になるかも。子どもにとって「これが当たり前、家族ってこんなもの」世間的にはむしろ恵まれていると思われることも…というのが確かにな、と胸が痛くなった。親を否定することは自分の人生を否定するようで苦しい。でも自分は被害を受けたと自覚することで一歩踏み出せるのは間違いない。そう考えるとわたしは早くに気付けた分まだマシだったのかもしれない。自分の道を見つけた皆さん素敵。
2020/08/08
ニッポニア
全く許さなくていい。多様性を認める時代、親が社会不適合者の可能性はある。分かり合える可能性など探らなくとも、生きていくことを優先して欲しい。今、幸せならとりあえずよかった。以下メモ。メンタルが辛い時、手首を切ってしまう前に氷をギュッと握る。毒親の介護問題、死んでほっとされる存在にはなりたくない。毎日腐ったものが出てくる食卓。温度差の違う家族。
2023/06/24
きさらぎ
「毒親」など滅多にいるものではないと思っていたが、そうでもないのかもしれない。子供だから、殴られても大事なものを捨てられても性的虐待を受けても借金をさせられても腐ったものを食べさせられてもお弁当にウジ虫を入れられても五感すべてが硬直するような恐怖を感じても我慢しなければいけないのか。虐待は親と離れたら治まるものではなく、その後の人生や人間関係にまで影響を与えてしまう。そして本人が「被害」を自覚していないことも多いという。人に甘えられない私もきっと何かあるんだろうなぁ。今は愛情深い人にめちゃくちゃ甘えたい。
2018/12/19
ネギっ子gen
マンガで11名のケースを紹介。プロローグの言葉がすべて。<「どんな親でも子どもを愛してるんだから」「育ててくれた親に感謝しなよ」とか「親を捨てるなんて不幸者」とかとか。そんなバカなこと、言わない世の中にしたい>。その通り。このような“正論”で、傷ついた心に塩を塗り付けてくる“善人面”した御仁が、まだまだいてね。<親から逃げるって選択ができる世の中に。逃げてから、さらに傷つけられたりしないように>。そうです。“逃げる選択”を奪われたり、先にあげたようなバカなセリフを言って傷つけてくる者達がいない世の中に!⇒
2020/02/28
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