ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる
ブラックマーケティング 賢い人でも、脳は簡単にだまされる / 感想・レビュー
徒花
うーん、まあまあ。脳科学の知見を用いて、悪い言い方をすれば消費者を洗脳、コントロールする手法をマーケティングのひとつとして確立させようとする、ある意味では意欲的な作品で、それについては終章で鳥山先生のほうが熱心に書いているんだけど、ちょっと書き方が難しい。本論のほうはどうかといえば、脳科学者と経営学者の著者2人が交互に語るスタイルを取って、既存のマーケティングでフォーカスされない勾配メカニズムについて事例を出しながら紹介しているけれど、ブラック心理学的な内容に近い感じ。#ニコカド2020
2020/11/02
おつまみ
人は簡単に騙されてしまうが、問題は自分に都合の良いように解釈してしまうこと。立ち止まって考えることも大事だ。
2019/11/30
Kentaro
意識に上らないものを調査したりモニタリングしたりするためには、マーケティングリサーチも大きく変わらねばならない。従来のマーケティングリサーチはアンケートやフォーカスグループインタビューなど消費者に問いを投げかけ意識上で答えてもらうものだが、これでは意識に上っていないことが把握できない。その意識下の構造を解明し、リアルタイムで測定・解析することが求められる。 そう考えると、fMRIやEEGやGSMといった脳を理解するための生体反応測定と、よりリアルタイムに使える画像を用いた表情解析・行動解析等も必要になる。
2020/04/12
ミライ
期間限定や送料無料など、脳がハマる「黒のマーケティング」について脳科学者の中野信子さんと経営学者の鳥山正博さんが語りつくす。鳥山さんによれば、いわゆるコトラーのマーケフレームワーク的なものは現代の複雑な日本マーケットでは通用せず、流行とタイミングが重要だという。本書は脳科学をベースにマーケティングを組み立て直すことで「霊感商法」「AKB商法」「ソシャゲの罠」「後妻ビジネス」といった、さまざまなビジネスの裏側を分析する。心理学・行動経済学の要素も満載で、基本著者2人の対話ベース進むので非常に読みやすかった。
2019/10/23
チャー
マーケティング手法を脳科学の面から考察した本。商品の販売法は多種多様なものがあるが、世間に広く知られているものから表向きにはなかなかわかりにくいものまで脳科学と結びつけ詳しく説明されている。社会的に問題になっている詐欺やAKBに代表されるCDの販売など具体例を多く交えておりわかりやすい。脳の中の衝動はホルモンが影響が大きく影響している。興味、関心を惹きつけ射幸心を煽る手法はもはや現代では一般的。広告媒体は消費者の意思を上回る衝動に訴え購買意欲を高める。その手法には人の脳が持つ仕組みが巧みに利用されている。
2020/04/26
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