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噛みきれない想い

噛みきれない想い

噛みきれない想い

作家
鷲田清一
出版社
角川学芸出版
発売日
2009-07-10
ISBN
9784046214690
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噛みきれない想い / 感想・レビュー

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アオイトリ

岸見一郎のエッセイより)暮らしの一コマから、哲学の先生がふと口にするエッセイ集。大阪人らしい自由と優しみを感じました。「高貴なまでのしどけなさ」「ざわめきのなかの気品」が好きです。ゆとりとは自由にできる時間をもつということではなくて、意のままにならないもの一つ一つに丁寧に接するなかに現れてくる。自分以外の何かを受け入れる余白を持っているということ。ゆとりは息抜きではなくて、精進の賜物であるということ。そんな振る舞いを若い世代に残したいです。

2022/10/05

さっちも

歳とともに、あまり考えなくなる。自分の中の規範やルールが固まっていくから、物事の判断がシンプルに悩まずできるようになってしまう。それは人としての硬直に他ならない。だからか、哲学の本でも読んでみようと手にとったのだと思う。著者のみずみずしい思考の足跡を辿ると、パターンや慣性で済ませてしまっている毎日をひどく後悔する。読みやすい文章ながら、自問をせずにいられないキツイ読書だった。特に面白かったのは、茶の湯のワビサビ、芸術の表象論、岸辺一徳、うなぎを捌いた日について書かれた文章。

2019/10/10

NOBU

哲学エッセイ。 日々を過ごしながら幾多の事を思うが、当然全ての事柄が上手く噛みきれる訳ではない。噛みきれない思いに歯がゆさを感じることも多い。 印象的だった言葉は「足らざるに足るを感じる」。 日頃「足るを知る」という事を大切にしたいと思っていたのだが、目から鱗の思いだ。 鷲田氏の関西弁(京都弁)への拘りに頷く。

2011/04/05

nrk_baby

軽いタッチで書かれているのに自分でちゃんと考えるように導いてくれる本。鷲田清一さんのエッセイは本当にいい... 装幀も良かったのでたまたまですが文庫版ではなくこっちを買ってよかったと思いました。

2014/08/24

みーちゃん

「教養」関心があるなしにかかわらず、多様な思考に身をさらさなければならない。本も関心がなくても、哲学や古典などに触れてみたほうがいいと思った。 「いじめ」いつも、TVのいじめを糾弾するひとたちをみて、 自分たちがいつもいじめをしていることに気が付いていないのか、と思っていたことを思い出した 「柔らかなスローガン」思考が停止してしまう。そもそもなぜLGBTなどわざわざ区分するのか、 「ざわめきの中の気品」物への敬意。今年は目指そう 「足らざるに足るを知る」「うなぎ」印象にのこった。

2022/01/09

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