アンネ・フランクをたずねて (角川つばさ文庫 D お 1-1)
アンネ・フランクをたずねて (角川つばさ文庫 D お 1-1) / 感想・レビュー
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小川洋子さんの文と吉野朔実さんの絵ということで借りる。本書は小川さんの『アンネ・フランクの記憶』をもとに児童向けに新たに編み直したものとの巻末の注記。吉野さんの絵は表紙と人物紹介の頁の他、カットが数点で期待してたのとはちょっと違った。1994年に小川さんがアンネ・フランクの親友ジャクリーヌさんとアンネ一家の隠れ家生活の手助けをしたミープさんを訪問し、そしてアウシュヴィッツを見学したことが記されている。収容所を見学する記述では、やはり胸が苦しくなる。
2019/03/19
kanki
祝、紫綬褒章。小川さんの原点、アンネを実際に訪れる。死の恐怖と戦いながら、言葉を書くことで唯一自分の存在を確かめようとした少女
2021/11/07
雨巫女。
《私-図書館》【再読】←2021年8月22日。アンネフランクの足跡を訪ね、アンネの友や隠れ家の支援したミープさんの話は、興味深く読んだ。生の話や、現地での体験は、やはり、戦争の怖いと感じた。
2012/04/22
にたいも
映画『関心領域』は、ホロコーストの犠牲者たちをなんだとも思わない、”数にさえしない”人々の「幸せな生活」を描き、あえて語りすぎないことでたくさんのもやもやを観る者に残す。その対極としての、数にさせまいとする、一人ひとりを見ようとする小川さんの目。〈わたしはブラシを一本一本見つめていきました。毎朝それを手にし、身づくろいをし、勤めに出て行った、あるいは学校へ行っただろう、見たこともないだれかの姿を一人一人思い浮かべました。〉(pp.128-129) 13歳のわたしに渡したい一冊。
2024/06/17
yumiha
小川洋子は、『博士の本棚』で死の床の枕元に置く7冊のうちの1冊に『アンネの日記』を挙げており、日記のキティが自分だと思い込むほど、読んだそうだ。その小川洋子が、アウシュビッツを始め、アンネの軌跡をたどる旅を書き表す。思い入れのわりには、小川洋子らしさの少ない文章のような気がした。
2012/11/06
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