戦国の姫城主 井伊直虎 (角川つばさ文庫)
戦国の姫城主 井伊直虎 (角川つばさ文庫) / 感想・レビュー
海猫
児童書レーベルなので軽く読んでしまうつもりだったが、中身はコンパクトながらも堂々たる歴史小説に仕上がっていた。女性の人生が道具として扱われる時代に、翻弄されながらも自身の生き方を貫き、守るべきものを守ろうとする姿勢には感服する。特にまどか(井伊直虎)の心理や行動はよく描けており、児童書特有のスピード感もあって一気に読めた。展開が早いのでよりドラマティックな印象が残る。というわけで予想以上の読み応えがあって、とても面白かった。あとがきから伝わる、著者の誠実さにも大変好感を感じる。
2020/03/10
ひー
歴史小説を読み慣れていないので、何冊か挫折した後、平積みから最新刊を選びました。小学校高学年から、とはいえ(一石とは大人ひとりが一年間に食べるお米の量)などの説明が私には嬉しいです。直虎は史料が少なく、作家の自由度が大きい。3つの方針があとがきに記されていて、信頼できる作家さんだと思いました。NHK大河が待ちどおしいです。
2017/01/09
kanki
戦国の女の悲しさ。次々に起こる理不尽な死。井伊を守るためどう決断するのか。面白かった
2021/10/18
雨巫女。
《私-図書館》まどかちゃんが、直虎になるまで。戦国時代でなかったら、あんな大国に囲まれてなかったら、あんな激動な生涯にならなかったろうなあ。
2019/02/27
レモン
大河ドラマを見ながらこちらも読んでみました。直虎の人柄がよくわかります。政次もただの悪い人ではなかった。戦国の世に生まれ悲しい運命をたどった直虎が愛おしく感じます。越水先生のあとがきより『作家の都合で動かしたり操ったりしたくなかった』という言葉にうなずく。辛抱強く主人公が行動し始めるのを待って待って、その時代へ心を飛ばして書き上げたこの本を子供も大人も読んで欲しいな!
2017/09/26
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