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鹿の王 2 (角川つばさ文庫)

鹿の王 2 (角川つばさ文庫)

鹿の王 2 (角川つばさ文庫)

作家
上橋菜穂子
HACCAN
出版社
KADOKAWA
発売日
2019-02-15
ISBN
9784046318343
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鹿の王 2 (角川つばさ文庫) / 感想・レビュー

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kayo

元々上下巻だったものを4巻に分けて、この第2巻は起承転結の「承」にあたるのでしょう。黒狼熱という疫病が王族までを襲う事態に。病の真相を追う医師ホッサルの活躍と、病から生き残った故にヴァンとユナに現れる何やら得体の知れぬ世界との繋がり。ホッサル側の科学的な視点と、ヴァンが出くわす幻想的な場面が対比的で面白いです。登場人物が多くてこんがらがりますが、とにかく先を読みたくて仕方ない物語です。

2021/07/31

なつきネコ@中の人だよ!

いろいろと話が進んでいく。話は穏やかだ。嵐の前のと言うやつなのか。黒狼熱は伝染病なのか、呪いか? 現代なら耐性で済む話なんだけど知らないと呪いと思えてもしょうがない。ホッサルはそれらを科学へと移行させていく人。科学史の1ページを見てるみたいでおもしろい。逆にヴァンの話は牧歌的で不可思議なマジナイの世界。二人を主人公にしたのは原始的な科学と、牧歌的でスピリチュアルの2つの世界を同じ土台で書きたかったからかな。どこかスピリチュアルはアイヌ的な感覚は好きだな。このふたりの向かう所がどこなのか、楽しみだ。

2023/09/16

アオイトリ

他国を征服し、国土を広げるたび、貧しい農民を新たな辺境へ入植させる。強国は自国の生活様式を持ち込み、植生や家畜までも変えてゆく。やがて征服民と交わり、その土地を完全に掌握する…武器をもたない尖兵。人類史をファンタジーでなぞる壮大なスケール!そして感慨深いのは医療倫理の対立。命あるものはみな、いずれ必ず死ぬ。大切なのは与えられた命をいかに生きるかであって、長短ではない、という祭医師。宗教的禁忌も恐れず、治療薬の開発に精魂を傾けるオタワルの医師たち。高度に医学を発達させた隠された背景に驚かされます

2024/05/07

とんこ

ヴァンのアクション&ファンタジーパート、ホッサルの医療謎解きパート、どっちも面白いけど、ホッサルの方では名前が多くてこんがらがる。細かく理解するのは再読時にまわして、とりあえずヴァンの先が気になるから読み進めます。

2022/05/28

アキナ

夢中で読んだ2巻でした。黒狼熱と戦うホッサルの助けたくても助けられないつらさが伝わってくる。治せるようにしたいからホッサルはヴァンを探している。黒狼熱は誰かの手によって広められているのかもしれない恐ろしい話になってきたところで、ユナちゃんが攫われてしまって3巻へ。あらすじでユナちゃんが攫われると書いてあるけど、後半も後半の話じゃないのよ。

2021/09/21

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