プリンセス・ストーリーズ 赤ずきんと狼王 (角川つばさ文庫)
プリンセス・ストーリーズ 赤ずきんと狼王 (角川つばさ文庫) / 感想・レビュー
海猫
プリンセス・ストーリーズ4冊目。童話のアレンジが毎回面白くて読んできたら、この本がいまのところ一番オリジナル度が高い。赤ずきんとおばあちゃんとオオカミが出てくるぐらいで、オオカミが人を食べようとしないし、悪役でもない。あとがきで久美沙織氏がオオカミ愛を語っているように、むしろオオカミを気高く描こうという気概が作品にある。実際、人狼少年として出てくるジャックは魅力的。ヘンリー王子と出会ったきっかけで始まる、赤ずきんたちのお城での活躍も二転三転して楽しい。巨大ロボが暴れるような展開があるとは思わず、びっくり。
2019/08/09
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