角川俳句ライブラリー この俳句がスゴい!
角川俳句ライブラリー この俳句がスゴい! / 感想・レビュー
harass
この著者の新書で解説が実に丁寧だったので借りてみる。俳句雑誌に連載されていた記事を集めたものらしい。10人の俳人の代表作の鑑賞と解説。自分は俳句は初心者で、尾崎放哉と種田山頭火と西東三鬼ぐらいしか知らなかった。各俳人の時代や背景の説明があり、それらから作品を切り離すことは難しいと実感する。適当に、おそるべき君等の乳房夏来る 枯蓮のうごく時きてみなうごく 三鬼 墓のうらに廻る 放哉 外套の襟を立てて世に容れられず 火の奥に牡丹崩るるさまを見つ 加藤楸邨 一月の川一月の谷の中 飯田龍太 良書
2018/04/02
Asako Nakamura
私は俳句にまったくの素人ですが、あくまで写生として読んでいたことに気づいて愕然。俳句の楽しみって自由で攻撃的なところもあるのだなと思いました。春の庭に青鮫が押し寄せるなんて。咳をしただけの孤独。こう読まねば、でなく、楽しんで読んで、もっと自由に感じてもいいのかな。
2018/04/16
qwer0987
10人の俳人について触れられているが、著者がその俳人が好きだというのは非常によく伝わって来る。全体的に内容が散漫ではあるが、俳句の読みの深さは勉強になった
2017/05/21
サトゥルヌスを喰らう吾輩
俳句史における「4S」とか歌壇の雰囲気がわかっていて俳句そのものの鑑賞経験もそこそこある人向けにかかれた本という感じ、少し背伸びして読みました。著者の熱量が半端なかったのが印象的。
2024/11/15
げんなり
たまたま最近Twitterで、あ、Xで「詩が分からない」とかいう話題を目にしていて、分かるも何も、散文だってどんくらい「分かってる」のか微妙ではないかとか思ってた所なので、この本にもあるような俳句の解釈について非常に興味深く読み終えられた。 分かる分からないの前に、伝える伝わるがあり、この位置に立つと書き手も読み手も同等、言葉とそれが表しているものに対しては同じように無力であるなとふむふむ頷きながら、やはり分かる分からないと言い切ることの傍若無人さに辟易としたりもする。 あ、この本、すごく面白いです!
2024/11/13
感想・レビューをもっと見る