すべては子どものためだと思ってた (シリーズ立ち行かないわたしたち)
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「すべては子どものためだと思ってた (シリーズ立ち行かないわたしたち)」のおすすめレビュー
本当に「子どものため」ですか? 歪んでいく母親の愛を描いた衝撃的なセミフィクション『すべては子どものためだと思ってた』
子どもに何を望むかと聞かれたら、おそらく多くの親が「幸せになってほしい」と答えるであろう。子どもの幸せを願うことは至って当たり前のこと。でもそれが行き過ぎた行動になってしまうとどうなってしまうのか。 『すべては子どものためだと思ってた』(しろやぎ秋吾/KADOKAWA)は、体が弱い息子のために良かれと思うことをして育ててきた母親の行動が、行き過ぎたものへと変化していく姿を描くセミフィクションコミックだ。 体が弱い息子こうたを心配する母親のくるみは、幼少期から過保護気味に接してきた。次第に「普通の子」に、そして「幸せ」にしたいという願いから、過剰なまでの教育にのめり込んでいく。さらに彼女はスマホの育児ブログの情報に翻弄され、周囲の母親たちとの比較の中で、次第に自分を見失っていく。 「子どもの人生は育ちで決まる」という言葉に追い立てられるように、くるみはこうたのスケジュールを管理し、勉強の内容に口出しし、友人関係にまで介入するようになる。精神を蝕まれていくこうた。全てをコントロールする毒親へと変貌を遂げていくくるみ。 本作は、母親の視点を通して語られることで、そ…
2024/9/19
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『すべては子どものためだと思ってた』(しろやぎ秋吾:著/KADOKAWA)第16回【全16回】専業主婦の土井くるみは長男・こうたに特別じゃなくても普通の幸せをつかんでほしいと考えていた。 しかしこうたは小学校の中でもヒエラルキーが下の方にいることを知ってしまう。 さらにこうたが進学予定の地元の中学校は評判が悪いということも知ったくるみ。親が行動しないと子どもに普通の幸せを与えられないという思いから、こうたの中学受験を決意する。 しかしくるみの思いはこうたを、家族を次第に追い詰めていくのだった――。 果たして「子どものため」の正解とは? 毒親問題に切り込む挑戦的セミフィクション。 受験の結果 <続きは本書でお楽しみください>
2024/1/30
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2024/1/29
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2024/1/28
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2024/1/26
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すべては子どものためだと思ってた (シリーズ立ち行かないわたしたち) / 感想・レビュー
kolion
どこにでもいる母親のどこにでもある風景。リアルで悲しくなった。子どもは母親が好きなのに子どもから愛されなくなる母親。自分の何がちがっていたのか。きっと誰もが自問する。2人の子どもたちが脱出した先が幸せであるように、と思った。
2024/02/07
ちろ
胸糞
2024/01/31
みーあ
★3 こころって誰?って思いながら読んだ。切ない。
2024/09/04
hare
教育虐待ってこわいよね。親の頑張りはすごいのに、努力の方向があさって向いてて、悪にしかならないという、悲惨さ。いっそ、何もしなければ良かったのに、ただ衣食住を提供して子どもを愛でていれば良かったのに、ということになってしまうのが子育て………普通やけど、されたら嫌なことはしたらアカン。
2024/06/12
やわらか
最初は生まれてくれるだけでいいと思っていたのに、この不安定な社会で子どもが困らないだろうか?幸せに生きていけるのだろうか?と言う不安から、子どもへの要求が増えていってしまう気持ち、わかるなぁと思って読みました。でも子供の人生は子供のものなんですよね。そこを意識していないと、この母親の様に境界がなくなってしまう。押見先生の血の轍と同じようなエピソードも入ってましたが毒親あるあるエピソードなんですかね?よくある事なのか??と思ってそこが気になりました!
2024/01/18
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