魂のありか 中国古代の霊魂観 (角川選書 315)
魂のありか 中国古代の霊魂観 (角川選書 315) / 感想・レビュー
GEO(ジオ)
再読。古代中国人の霊魂や「常世」についての考え方を中心にまとめた本。人体で最も「天」に近い場所であったからであろうか?人間の魂というものはどうやら頭から抜け出ていくものだと考えられていたらしい。本書に描かれているような世界は、現代人である我々にとっては大変奇妙なものに映るが、古代中国人にとってはいたって当然の考え方であったように思われる。いや、ひょっとすると現代人の考え方の方が不自然で異端な考え方であり、彼らのような考え方の方が自然なのかもしれない。死ななければわからない世界だけに、わからないことは多い。
2015/09/17
ヴィクトリー
古代中国では、赤子の頃に頭骨の開いている箇所、泉門から魂が抜け出す、と考えられていた事や、その延長でか髪の毛の先からも魂が抜け出すと考えられ、毛先を出さないように髪を結ったり布で覆ったりしていた、と言うのは初めて知った事で興味深かった。ただ、全体的には魂に関する事柄の紹介と言った感じで少し散漫な印象を受けた。
2012/08/22
和沙
中国の霊魂観について考察した本。タイトルの「ありか」についてだけでなく、魂の離脱・龍・蛇・悪霊、またそれを祓う方法などについても言及されている。
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