悪党が行く ピカレスク文学を読む (角川選書 405)
悪党が行く ピカレスク文学を読む (角川選書 405) / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
小説に登場するワルについての説明。
2023/09/27
viola
最近常に何かしらの著者の本を読んでる気がしてきました(笑) 面白かった・・・・・なんだけれど、出てくる作品をまだ一度も読んでないと、わかんないよね!という感想です。ピカレスク文学って全然読んでないもんな~・・・・・。 『トム・ジョーンズ』が出ていることにびっくり。これも「悪党」になるんですねーへぇ~。この作品は来年中には読むつもりです。
2010/12/26
noémi
「悪」という言葉は日本の中世においては「悪い」という意味ではなく「強い」という意味だった。ある意味、ピカレスク小説にも通じるところがあるように思う。鹿島さんはヴォートランに夢中だが、私としてはヴァルモンが一番好きかな・・・。冷徹な「簒奪者」なのに、貞女とのプラトニックな愛に身を滅ぼす・・・。あと、読んでない本の主人公でとても魅力的だったのが「ラーサロ」と「ラモーの甥」かな。似非ヒューマニズムが横行している今、ここまで自覚して悪を行うことはいっそのことすがすがしい。(メンバーの方は全員読んでおられましたね)
2011/02/13
きりぱい
ヴォートラン最強!「ボードレールも、ニーチェもバタイユも、悪とエロティシズムを論じた詩人や哲学者はみんなヴォートランの子供だった」ときたもんだ!続く悪党も、悪党らしからぬピカレスク小説の主人公までと多彩な顔ぶれ!スペインは修業遍歴、フランスは色事、イギリスは金とお国柄も見えるようなで、ちょこちょこ現代事情を挟んできたり、天才嫉妬派だのクレジットマンだのネーミングも可笑しく、悪党の魅力が論じられると共に、物語の手法も解かれる。悪知恵と言えど、ピカロ的思考はそのまま人生の試練を克服する教訓でもあった!
2010/11/12
まおまお
悪人の話はテンションが下がる
2017/09/26
感想・レビューをもっと見る