妖怪学の基礎知識 (角川選書 487)
妖怪学の基礎知識 (角川選書 487) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
卒論の先行研究資料として読了。現在では妖怪や幽霊への見解や位置づけ、妖怪研究の流れが一番、コンパクトにまとまっています。そのため、「初めてだけど妖怪研究がしてみたい」という人にはお勧めです。
2014/04/30
テツ
幼い頃に祖母に妖怪図鑑的な本を買って貰ってから今に至るまで大好きな妖怪たち。文化的な側面から、民族学的な側面から、彼らを解体して成り立ちを知ることの楽しさは昔妖怪図鑑を読んで感じたワクワクと何も変わらない。人がうっすらと感じる違和感や恐怖心に説明付けをするために生まれた彼らは、キャラクターとして確固とした地位を獲得し、暗がりなど駆逐されたこの令和の世にも語り継がれ生き残り続けている。妖怪は人が創り出した文化の結晶という意味がようやく理解できた気がします。
2020/11/10
galoisbaobab
ボクは自然科学で世界を語り切ることに反対を表明しているわけですが、それは愛しい妖怪のアルベキ位置を確保したい、からなのかもしれない、と思いつつ、人間の裏返したる妖怪を愛しているということは人間に絶望はしていないんだよね、とも考えているのかもしれない。
2017/12/10
らむだ
妖怪学の基礎知識とあるように、妖怪学を概観するのに適した一冊。 この本を読んでから巻末で紹介されている本や参考文献にあたるのがおすすめです。
2018/04/22
戦狐
この前読んだ同著者の論文が非常に面白かったので読んでみた。 時代ごとの文化や出現場所の共通点などの様々な角度から妖怪を考えていくという、これからの妖怪の研究に活かせる事がいろいろと書かれていてタメになった。 個人的には昔話、伝説、世間話から見た妖怪の違いの考察が読んでいて目から鱗が落ちた
2014/02/28
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