小説の書き方 小説道場・実践編 (角川oneテーマ21 B 119)
小説の書き方 小説道場・実践編 (角川oneテーマ21 B 119) / 感想・レビュー
リキヨシオ
小説は人間や人生を描くことを第一義とする。それは人間を知らない者が人間を弄ぶ…文芸の危険な落とし穴である。面白い小説を書き続ける上で重要なのは作家としての蓄積は「読書と人生経験」にあたる。知的要求を求める読者に対して人気作家の著者が述べる面白い小説作りの実践論は小説の書き方だけではなく小説を読み方や楽しみ方も学べる。本書では、第一章…アイディアと構成、第二章…書き始めと結末、第三章…プロットの立て方、第四章…文章論・言葉の六大機能、第五章…文体論、第六章…実作のサンプル…以上の構成で小説の勉強ができた。
2016/11/20
太田青磁
小説は人間や人生を描くことを第一義とする。読者が小説から得るものは知識や情報だけでなく、精神の輝きである。『人間の証明』など多くの作品を描く森村誠一氏が、自作を含む多様な小説の中からエッセンスを伝えてくれます。書き始めの紹介だけでも読みたくなってしまう本が増えてしまいます。文体を形成し磨く方法は、一、多くの名文に接すること。二、模倣すること。他人の訂正、修正などと格闘する。四、模倣を踏まえて独自の文体を研究、開発する。『人間の証明』冒頭部のゲラに書き込まれた校閲とのやり取りが興味深く感じます。
2012/11/24
雨巫女。
《私‐図書館》森村さんの小説をどういう思いで書いているかがよくわかる。これを読んだから、小説は書けないなあ。
2011/05/13
とみやん📖
小説の何たるかを、森村誠一氏が解説した本。説明と描写の違いが一番印象に残った。プロットと文体も。ご丁寧に、豊富な文例を引用したり、スランプへの対処法まで。 森村誠一氏の本は、時代ものを一作品読んだだけと記憶しているが、熊谷出身とは。身近に感じた。
2020/03/17
リズ
一つの、作品を作る際にも、出版の方との連携にて成り立っていることを感じました。精神の輝きが、情熱的に伝わり読者を引き寄せる。森村さんの人脈の多さ、恵まれていますね。やはり、使命感の部分が他の作家さんとは違う。書き続ける情熱を感じます。
2014/06/15
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