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北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2)

北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2)

北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2)

作家
森美夏
大塚英志
出版社
KADOKAWA
発売日
2004-09-01
ISBN
9784047136694
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北神伝綺 (下) (角川コミックス・エース 125-2) / 感想・レビュー

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翔亀

下巻は大杉栄と甘粕正彦、北一輝と2.26が登場。この辺、詳しくないので思わず史実を調べてしまったが、北一輝のその筋では有名らしいオカルティックな「霊告日記」などの史実と柳田=大塚の想像力をうまくからめた、歴史小説の趣だ。出口王仁三郎と江戸川乱歩の登場はちょっと強引だが、柳田の「海上の道」とムー大陸を結びつけるなどアクロバット的な奔放さも、コミックスならではだろう。この後、満州を舞台にした続編が構想されていたというが、連載雑誌の廃刊のため中断のままというのは、返す返すも残念■90

2014/01/26

Bo-he-mian

政治がオカルトを排除し、日本を急速に近代化させて往った時代を、幻想と哀感を交えながら描く『北神伝綺』下巻。本書では江戸川乱歩、甘粕正彦、出口王仁三郎、北一輝といった実在の人物たちが登場し彩りを添える。このシリーズで面白いのは「満州」という、今では日本史の汚点というイメージでしか語られないものが、アウトサイダーたちの理想郷として建立されようとしていた、という大塚氏の独自の解釈によって貫かれている事である。これは引き続き『木島日記』にも「ナチスに迫害されたユダヤ人の受け入れ先」として登場するモチーフだ。

2020/03/14

もち

国体主義により葬られた日本先住民族の末路が哀しかった。これからってところで物語が中断してしまったのが非常に残念。続きが読みたい

2010/08/31

相楽(twitter:sagara1)

北神。「先生 あなたはそこが居るべき場所なんですか?」(p167) 「死にたくない」(p219)。

2009/03/18

フラニー

懐かしのサブカル時代、民俗学のエンターテイメントが随分流行りました。博覧強記が好まれたと思います。純粋な学問としての民俗学は落ち目ならしく悲しい限り。 漫画としては柳田國男を始めとして甘粕大尉、江戸川乱歩などが登場してたのしい限りです。もうちょい続けてほしかった。独特の絵がわたしは好きです。

2021/09/25

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