中邑真輔の一見さんお断り (kamipro books)
中邑真輔の一見さんお断り (kamipro books) / 感想・レビュー
Y2K☮
2010年出版。まだ尖ってる頃の真輔。誰が何と云おうと俺はこうだという強い拘りを発散し、オブラートに包まない。このままだったら今の彼はない。でも外道さんの本にもあったけど、これだけは譲れないという何かを持った上で、そこからスマートに現状を受け入れて変化していく方が、最初から何の拘りもなく「売れればいい」と割り切れる人よりも深い場所へ辿り着けるのだ(この場合、遠回りが遠回りではなく唯一の正解ルート)。未来をイメージしながら今を誠実に生きる。遠近両用。その道がどこに繋がるかは運命の導き。共に積み重ねて行こう。
2018/03/30
Y2K☮
6回目の登録。好き過ぎてスイマセン。出版は2010年。まだ総合格闘技の牙が抜けずに尖っていた時期だ。酷評されることが多かったけど、私はこの頃の真輔の試合も好きだった。2012年になるとマイケル・ジャクソンやら何やらいろいろプロレスへ落とし込み、華と強さと妖しさを併せ持つアーティストに変貌していく。そのブレークのために必要な「溜め」の時期に書かれた貴重な記録。この6年後にWWEへ移籍し、13年後の元旦にはノアのリングでグレート・ムタと闘う。誰も予想できなかった未来。なのに必然。格闘色の濃い試合もまた見たい。
2023/01/07
0607xxx
2010年当時の中邑真輔が様々な思いを語る。芯の部分は今と変わらないように思うが、どこか尖っている印象も受け、当時のままでは本人も新日本プロレスも今とは違う状況だったのでは?と思った。ここから脱力・クネクネと変化し、WWEデビュー。そして、大舞台でまさかの敗北でヒールターンとやっぱりプロレスラー中邑真輔は面白い!
2018/04/24
Y2K☮
何度目かの再読。この本が出た頃の中邑は、ファンからも選手からも好かれていなかった。確かに硬い。自分を貫くとか、わざわざ言葉にする必要無いし。今の自由気儘なスタイルに繋がる部分も垣間見えるけど、まだカッコつけてるというか理論武装し過ぎ。頭でっかち。色々な意味で柔らかくなれたのは、桜井章一氏の影響が大きいと思う。今の中邑が「去年はインターコンチのベルトで遊びまくった」なんて言っているのは、まさに桜井イズム。同い年で好きな物も近いので、私はここ数年彼の試合に創り手として自己投影している。そろそろ第二弾読みたい。
2014/03/26
りぃ
G1制覇を期に再読。初読時より、やりたいことが見えてきたように思えて、個人的好感度も上がってる。かつて棚橋が新日本の中で異物のように見えていたかもしれないけど、今の中邑もそう。また新たな「闘いのワンダーランド」を作ってくれるんじゃないかと期待していいんじゃないだろうか。
2011/08/16
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